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ヤングオンコロジースペシャリストの声

志 〜その具現化に向けて、どこまで進んで行けるか

薬剤師:藤田 行代志
藤田 行代志(薬剤師)

群馬県立がんセンター 薬剤部

薬学博士の学位取得後、群馬大学医学部附属病院にてTDMや外来化学療法を中心に臨床を経験する。これまでの経験を活かすべく、2012年より群馬県立がんセンターに移り、どうしたら臨床・研究の両面で周囲の役に立てるか試行錯誤の毎日である。

突然ですが、私の名前は「行代志」と言います。実家近くの和尚さんが候補に挙げた名前の中から、家族が決めてくれたそうです。およそ、説明なしに正しく読まれたことはなく、あまり気に入ってなかったのですが、ある時、友人から「志に代わって歩んで行くって意味じゃないのか?」と言われました。「なるほど!!」と思い、それからというもの、自分の名前が好きになりました。ちなみに、「ゆきよし」と読みます。読めましたか?

志というと、チームオンコロジーのキーワードのひとつである「ビジョン」に通じるものがあるような気がしますが、私が志を考え創出するようになるまでには様々なものから影響を受けてきました。今回は、そのことを述べたいと思います。

薬剤師に全く興味がなかった学生時代

静岡県立大学薬学部に入学したとき、私はもともと研究志向だったこともあって、薬剤師には全く興味がなく、薬剤師がどんな仕事をしているのか、さっぱり分らない学生でした。また、有機化学、生化学、分析化学などの専門の授業を受けても、薬学とは何ぞや?ということがよく分からず、この知識が何の役に立つのだろうかと、悶々とした日々を送っていました。

大学3年生のとき、必修の授業として行った1週間の病院実習で初めて薬剤師の業務を目にし、「薬剤師って、病棟に行って患者さんと話せるんだ!」と本気で驚いたことを覚えています。確かに、薬剤師による病棟業務が広まりつつある時代ではありましたが、今思うと我ながら呆れます。いずれにせよ、この発見を機にもっと薬剤師について知りたくなり、4年生に上がる前の春休みを利用し、自主的に病院実習に参加しました。

今思えば、その病院は当時(15年以上前)からチーム医療が進んでおり、薬剤師だけでなく、医師や看護師とも一緒に動いて見学し、話を聞かせてもらうことができました。座って聞くだけの大学の授業とは異なり、毎日、薬にふれ、リアルな臨床現場を体験することはとても新鮮でした。

その中で「薬は最終的に病院で患者さんに投与されるために存在するんだ!」という、ごく当たり前なことが、薬学において非常に重要だということに気づきました。つまり、薬学と臨床が自分の中でやっと結びついたのです。「薬学のゴールは病院(臨床)なのだから、ここが一番大切なんじゃないか!?」と考える一方、「なのに、なんで自分の大学には病院(臨床)の研究をしている人がいないのだろう?」という疑問が膨らみました。

当時、薬学の研究と言えば基礎研究が当たり前で、周りを見ても、研究者は研究のみ、薬剤師は臨床のみ、と興味が完全に分かれていると感じていました。そして、無知で若かった私は、狭い世界だけを見て「研究と臨床の両方に興味を持つことができる自分はレアな存在なのでは」と勘違いしてしまったのです。

チームオンコロジーとの出会い

病院実習での気づきの結果、薬剤師に興味を持つとともに「研究と臨床の橋渡しをしたい」と考えるようになり、そのために大学病院の薬剤部で働くのが良さそうだと知りました。いずれにせよ、まずは研究と考え、修士で薬理学を学び、さらに博士課程で東京大学大学院に移り、薬物動態学を学びました。

その後、群馬大学医学部附属病院に就職してからも、しばらくはあまりがんに関わっていませんでしたが、外来化学療法センターに配属されてから、がん化学療法に興味を持つようになりました。この頃、将来の方向性については定まらず、このままで良いのかと漠然とした不安を抱えて過ごしていました。

それが変わったのは、2009年の「第7回みんなで学ぼうチームオンコロジー」に参加してからです。明確なVision/Missionを持つことの重要性、チーム医療のためのLeadership、Communication、EBMというスキル。何となく感じていたことが、一つ一つ明確になっていきました。また、多職種カンファレンスのシミュレーションを通じて、チーム医療の重要性のみならず、実践の難しさについて身をもって体験したのも貴重な経験です。これらの経験の中で、自分もチームオンコロジーに関わっていきたい、Oncologyを専門として生きて行こう、と考えるようになりました。

やる気はあるが、指導者がいない

Oncologyを専門としていくことを決心したものの、がん専門薬剤師を取得し、主任となり、部下ができると、「もっと患者さんの所に行き、臨床現場の第一線で働きたい!」という気持ちとは裏腹に、主任として後輩を患者さんのところに行かせるためのサポートや他部署との調整がメインの仕事となりました。さらに、大学病院であるため、患者さんと接することができる部署ばかりではなく、ずっとOncologyをやって行くのは難しいかもしれないと思うようになりました。

一方、大学病院以外の薬剤師と話をすると、研究でこんなことをやってみたい、というアイデアややる気はあるものの、口を揃えて「どうやってやったらいいか分からない」と言います。指導者がいないからです。研究論文の査読をしていても、目的は良いけど研究としては不十分と考えられるものも少なくありません。

研究にはそれなりのお作法というものがあるので、やはり研究者のもと(一般的には大学院)でトレーニングを積まないとなかなか難しいと思います。大学病院には教授をはじめとした研究のプロがいますが、一般病院にはなかなか研究の指導者はいません(医師に相談するのは1つの方法だと思います)。

以上のことから、しだいに「臨床と研究の橋渡しをしたい」という志が、「臨床にかける気持ちと研究にかける気持ちを繋ぐ」という形に具体化されてきました。

そんな中、群馬県立がんセンターへの異動の話がありました。大学病院という研究環境を離れることに大きな不安はありましたが、自分の力を活かせる機会は多いのではないかと考え、2012年の春から、同センターで薬剤師としての第2ステージを歩み始めています。

It's not what you know, but who you know

大切なのは、何を知っているかではなく、誰を知っているかである。

これまで、人生の岐路において、その都度、多くの人との出会いや助けがあり、そのお陰で今の自分があります。自分自身の知識・経験を高めることが必要なのは当然ですが、それ以上にどれだけ多くの人々の協力を得られるかが、私の可能性を広げてくれるということを強く感じています。これまで以上に人との繋がりを大切にし、志の実現に向けて進んで行きたいと考えています。

ちなみにGoogleで「行代志」と検索すると、私の名前(と中国語のサイト)しかヒットしません。日本には自分しかいないのかも?! なお、これを書きながら検索したところ、一番最初にヒットしたのは、私のMy Oncology Dreamページでした!!

(2013年 10月執筆)
ちょこっと写真、ちょこっとコメント
シューズ

趣味にはゆっくり時間を掛けたいけど、皆さん、なかなか自由な時間はないでしょう。

そこで、ランニング、写真、旅行という趣味を同時に満たすため、学会にシューズ(右の写真)を持って行き、走りながら写真を撮って観光する、というのがマイブーム!

走ることで短時間でも多くの観光スポットをまわることができます。特に、寺社や鴨川といった観光スポットが目白押しの京都は最高! 海が近く、オシャレな街並の横浜も素敵です♪

ただし、気持ち良く走り過ぎると、学会会場で身体がだるくなるので注意が必要です。

(2013年 10月執筆)

エッセイへの意見

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