掲示板「チームオンコロジー」

Bulletin board

患者と医療者のコミュニケーション
末期癌、食べられなくなった場合について
玲(新潟県) 2020/06/06
初めて投稿します。
母が末期癌と診断されました。
子宮と大腸に、手術不可能な腫瘍があり、4月一杯放射線治療を行いました。
ですが、5月から段々と食べられなくなり、ついに入院してしまいました。

痛みと吐き気が酷く、飲むことも厳しいそうです。

また、そんな母を助けてあげたいと父が担当医師に相談するのですが、担当医師がはぐらかすようにちゃんと答えてくれないそうです。

私達には何が出来るでしょうか?
点滴治療で頑張っている母の為に何か出来ることはありますでしょうか?

   
Re:末期癌、食べられなくなった場合について
SS(福島県) 2020/06/08
玲様
福島で看護師をしております、SSと申します。この度はお母様が入院されさぞご心配のことと思います。お母様が安心して安寧に過ごすために何ができるのか、多職種チームで話し合いました。

お母様は現在、多くの身体的苦痛を抱えていらっしゃいます。お父様も玲様も、お母様が苦しむ様子を目の当たりにするのは、とてもつらいことですよね。なんとかしたい、その気持ちは痛いほど分かります。
主治医は、お母様の症状をなんとかして緩和させたいと考えていると思います。しかし、明確な方法が見つからず、苦悩されているのではないかと感じました。

そこでご提案なのですが、玲様のお気持ちを、担当看護師をはじめとする病棟の看護師に話してみるのはいかがでしょうか。看護師は患者さんやご家族をサポートする擁護者としての役割があります。主治医とのパイプ役にもなってくれると思います。是非、ご相談いただければ力になってくれると思います。
また、症状緩和の専門チーム(緩和ケアチーム)がご入院されている施設にあるのであれば、介入を希望するというのも良いと思います。

終末期の症状は非常に複雑で、多くの症状が重なり合っています。症状緩和のための方策を、患者様の症状に合わせながら微調整していく必要があります。ご本人からの訴えはもちろんですが、ご家族から見た「いつもと違う」という感覚が、症状を見極める鍵になることがあります。気になること、気がかりなことがございましたら、病棟看護師にお伝えいただきたいと思います。

そして、お母様にとって、お父様や玲様が「何かしてあげたい」とそばにいることそのものがケアになり、精神的苦痛を緩和していると思います。
お母様の苦痛が一日も早く緩和されますよう、そしてお父様や玲様も穏やかに過ごすことができますよう、福島よりお祈りしています。

記事内容を変更することはできません。記述を修正したい場合はコメント欄を使って補足・訂正を行ってください。