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■ 味覚の変化に対する日常生活の工夫を教えて下さい。  
虎の門病院臨床腫瘍科の三浦と言います。腫瘍内科医です。

いつも多くの方からの声を、この掲示板で読ませてもらい、自身で担当させてもらっている患者さん達の役に立つような情報も多くあり、大変助かっております。ありがとうございます。

さて、今日は皆さんに是非教えてもらいたい事があり投稿させていただきました。私は、腎がんの分子標的薬治療に関わる事が多いのですが、特にスーテントやネクサバールと言った薬で、味覚障害が出現する事が多く見られます。今までも、他の一般的な抗がん剤で味覚障害について患者さんからの声を聞かせてもらってますが、スーテントの味覚障害は少し程度がきつい様な気がしております。

味覚というものは、もともと個人差が大きく、そのため対処法についてエビデンスがあまりありません。私たちは、患者さんの声をそのまま拾い集め(例えば、塩辛いのがだめな時は、こんな味付けが食べやすかったよ、とか)、それを何かしら他の患者さんにも助けにならないかと試行錯誤している所です。

そこで、もしよろしければ、味覚障害における食事などの対応について、教えて下さい。スーテントやネクサバールの経験であればなお嬉しいですが、
それ以外の抗がん剤でも参考になります。

「〇〇の薬を使用中に〇〇の味(もしくは食べもの、におい)がだめになり、〇〇の味(もしくは食べもの、におい、食べ方の工夫)にすると良かった」みたいな感じで教えていただけるとありがたいです。

長文失礼しした。よろしくお願い致します。

三浦
|都道府県:東京都 |名前:三浦 裕司 |掲載日時:2012/05/13 09:08:44 |コメント数(13) |
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Re:味覚の変化に対する日常生活の工夫を教えて下さい。
 ちょっと的外れな意見かもしれませんが、アバスチンで血圧降下剤を出したのになかなか血圧が下がらないためよく聞いたら味がわからなくてしょっぱいものを食べていた。利尿剤を併用したら下がったという話を聞いたことがあります。

 同じVEGF作用薬にて、ご参考になれば・・・。
|都道府県:東京都 |名前:小坂泰二郎 |掲載日時:2012/05/14 17:50:45 |
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Re:味覚の変化に対する日常生活の工夫を教えて下さい。
外来化学療法室で看護師をしている者です。
長文です

味覚障害の対策は、やはり献立と味付けです。
まずは一般的に
・和食のだし・しょうゆのぼんやりした味付けは
 苦手な患者さんが多いです。
・それでもみそ味ならイケる、という方もいます
・とにかく食生活を洋食にシフトさせていきます・
 (週3日洋食だったならば、週4日か5日に増やすなど)
・香ばしさのあるもの・歯ごたえのあるものは食がすすむ
(香辛料をふやす)
・人肌の温度にして食べる(熱いもの・冷たすぎるものは
 味がわかりにくい)

具体例を挙げますと
・お味噌汁の味がわからない方が多いです。
 そのような時は「カボス」または「柚子」の汁を
 ほんの少し入れてみる、ゆずの皮でもOK
 香りが変わって、食べられます
 この方法は、うどんやそうめんのツユにも応用できる
・カレー味を利用する
 レトルトのカレー(最近は少量のパックになったものが
 出ています)ごはんだけでなく、パン・パスタ・うどんにも
 あわせてみるとよいです。
 カレー味は大抵ケモセラピー中の患者さんに受ける味です
・レトルトのパスタソース
 トマトソース系・ミートソース系ならイケる方がいます。
 チーズクリーム系は味の感じ方に個人差があります。
 (チーズ味はよく分かる、という患者さんが一人いました)
・お茶漬けの素(○谷園のやつ)を利用する
 これをお茶漬けにするのではなく、直接ごはんや麺・パスタ にかけます。わさびの風味とあられの歯ごたえと香りを感じ てごはんが食べられた!!という方が増えました

エビデンスのない部分のケアやアドバイスですが
とにかくこのような工夫で乗り切ることでしょうか。
他にも色々患者さんの声・話を聞き、工夫を考えていきます。
|都道府県:静岡県 |名前:Nyao |掲載日時:2012/05/14 18:36:40 |
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Re:味覚の変化に対する日常生活の工夫を教えて下さい。
外来化学療法室の薬剤師をしています。
味覚障害に関して色々と相談を受けることも多いですが、有効な対処法もなかなか無く苦労することが多いです。

「症状で選ぶ! 抗がん剤・放射線治療と食事のくふう」
http://survivorship.jp/meal_top.html

こちらのサイトは食欲不振、胃部不快感といった症状別に沢山の
献立が掲載されていて参考になるかと思います。
書籍版も刊行されているので、患者さんの手の届く所に置いてみるのも良いかと思います。(当院でも外来化学法室に置いています。)

|都道府県:神奈川県 |名前:橋口 |掲載日時:2012/05/14 21:21:59 |
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Re:味覚の変化に対する日常生活の工夫を教えて下さい。
当院栄養管理室長からのメールです。日ごろよりアクティブに栄養管理活動をしております。ご参考までに。スライドは載せられませんでしたので、閲覧希望の方はご連絡ください。

以下メール

今回、メールを頂き御礼申し上げます。
チーム味覚が行っていることが、少しでもお役にたつことが
できれば幸いに存じます。

【味覚障害の食事】
当院の調査では下記のような傾向が見られました。
詳細はスライドをご参照ください。(臨床腫瘍学会で発表したものです)

・味を感じにくい方には、酸味(酢の物や寿司)、香辛料(カレー、ソース味、カップラーメン)や
素材そのもの(果物、とうもろこし、ふかした芋等)が食べやすいようです。
どちらかといえば、出し汁の旨みをきかすような和食よりも洋食の方が
食べやすいイメージを持っています。
やや味の濃いものを食べやすいと感じる傾向はあります。

・味を強く感じる場合(変な味)には、口腔内の停滞時間軽減を図った方がいいので
 水分を多く含んだ料理(麺類、雑炊、汁物、あんかけ等)、また喉ごしのよいもの
 (豆腐、茶碗蒸し、温泉卵等)や素材そのものの味で取り入れるように説明しています。


現在、味覚に対しての情報提供として料理レシピの提案も行っております。
当院のHPにも掲載しています。

ただ、今回の381名の調査では、レジメン別や薬別の味覚変化の傾向を
把握することはできませんでした。レジメン別のN数にバラツキがありましたので。
また、経口薬の抗がん剤についても調査ができていない状況です。
ただ、ハーセプチンの単独使用している方は聞き取りの際も味覚変化の
訴えが少なかったイメージを私個人として持っています。
スーテントやネクサバールについては、情報は持っておりません。


十分な内容になっていないかもしれませんが、ご不明な点がございましたら
お知らせください。
今後もどうぞよろしくお願い申し上げます。
|都道府県:愛媛県 |名前:KEN |掲載日時:2012/05/15 16:25:21 |
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Re:味覚の変化に対する日常生活の工夫を教えて下さい。
皆様、早速のお返事誠にありがとうございました。

小坂先生
まさにスーテントでも起こりそうなpitfallですね。
Nyaoさま
「かぼす」「柚子」「○谷園のお茶漬けのもと」は目から鱗でした。
橋口さん
さすが達人!さっそく本を購入してみます。
KEN先生
チーム味覚!すごいですね。口腔内停滞時間軽減という発想は今まで考えた事もありませんでした。

和食を洋食に変更して行く、濃い味、歯ごたえ、喉越しなど、現時点でもある一定の法則(方向性)の様なものはあるみたいですね。Nyaoさまがおっしゃる「工夫」を重ねる事がエビデンスの始まりだと思いますし、愛媛のチーム味覚がおこなった調査はその走りだと思い、感動しました。

スーテントの話しをしますと、内服の4週間で、味蕾が萎縮するのか、舌がビニールみたいにツルツルになり、休薬の2週間で改善します(改善には個人差があります)。このあたりがとても特徴的な味覚障害を起こすのではないかと思っています。チーム味覚の方法でスーテントだけを調査するとある一定の傾向が見いだせるのではないかと思いました。

まだまだ他に御自身の経験やアイデアなどありましたら教えていただけましたら幸いです。短い一言だけでもかまいませんので、よろしくお願いします。

三浦
|都道府県:東京都 |名前:三浦裕司 |掲載日時:2012/05/15 23:47:04 |
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Re:味覚の変化に対する日常生活の工夫を教えて下さい。
極めて個人的な体験ですが、昨年大腸がんで亡くなった父、FOLIFOXで治療中、飲み物はコーラ以外受け付けず、食べ物は果物とトマトソースのスパゲティにこだわっておりました。。
|都道府県:東京都 |名前:Chick |掲載日時:2012/05/16 09:41:09 |
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Re:味覚の変化に対する日常生活の工夫を教えて下さい。
こんにちは、

がん診療に関わる医療者です。以前関西での経験ですが、抗がん剤治療中(肺がん、大腸がんの方が多かったです)、他のものは食べられないが、お好み焼きやたこ焼きだけは食べられる、という方が何人かおられました。入院中にUFO(カップ焼きそば)を召しあがっている方もおられました。

薬の種類に関わらず、出汁やいわゆるうま味が分かりにくくなることが多く、甘い味は比較的分かりやすい、という印象があります。甘い味なら分かる、という方には、煮物や卵焼きを甘めの味付けにしてみては、とお勧めすることがあります。

|都道府県:東京都 |名前:miwa |掲載日時:2012/05/16 13:38:17 |
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Re:味覚の変化に対する日常生活の工夫を教えて下さい。
返信が遅くなってしまい誠に申し訳ありません。

Chick様
ご家族のご経験を教えていただき誠にありがとうございます。
Nyaoさまがおっしゃってた、トマトソース系、パスタ、KEN先生のチーム味覚の、素材そのものの果物に一致しますね。コーラは炭酸の喉越しが良かったのでしょうか。

miwa様
関西や関東など、文化圏によりもともとの味の好みが違いますので、そういう事も影響するんですかね?私は東京に来たばっかりの時、真っ黒なうどんの汁と醤油辛い?味がどうしても慣れませんでした(10年経っても慣れませんが...)。

ちなみに、うまみ成分や甘みなどを感じる舌の味覚分布図というのは誤解らしいですね。最近の知見はどうなってるんでしょうか?

誰かこのあたりの事に詳しい方がおりましたら、教えていただけたら嬉しいです。
|都道府県:東京都 |名前:三浦裕司 |掲載日時:2012/05/23 11:38:09 |
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Re:味覚の変化に対する日常生活の工夫を教えて下さい。
乳ガン患者です。ドセタキセル・パージェタ・ハーセプチン治療の4回目から一週間経ち体重はあっという間に3キロ減少でふらふらします。主治医の先生には無理に食べることはないと言われていますが、栄養失調状態でいるのも辛いので頑張って食べるようにしています。煮物など、味醂や砂糖を使った味付けがニガテになりました。うまみ調味料のもわっとした感じもだめです。 正しいダシならOKです。なかなか美味しく感じるものが見つかりませんが、酢の物やレモンで味つけしたものが食べやすかったです。アイスクリームOK.納豆巻きOKでした。
|都道府県:埼玉県 |名前:私も虎の子 |掲載日時:2014/04/21 17:28:49 |
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Re:味覚の変化に対する日常生活の工夫を教えて下さい。
私も虎の子さん

投稿ありがとうございます。私も虎の子ということは、どこかですれ違っているかもしれないという事ですね(^^)。確かに「無理に」食べる事はないのですが、「無理せず楽しく普通に」食べる事ができたら、より良いですよね。それに、科学的な根拠がどの程度あるかは不勉強でわかりませんが、体重の変化を伴うような栄養状態の変化は、筋力低下を含め倦怠感などの症状に関係するかもしれないと考えており、できれば予防を行っていきたいところです。

具体的な内容を教えていただきありがとうございます。
こういうの、我々医療者はなかなか知らないので、とても役立ちます。

>煮物など、味醂や砂糖を使った味付けがニガテになりました。うまみ調味料のもわっとした感じもだめです。 

和食系がダメになったとおっしゃられる患者さんがよくおられますが、そういう事でしょうか。味噌、醤油よりソース、ケチャップの方が良いとか。

>酢の物やレモンで味つけしたものが食べやすかったです。アイスクリームOK.納豆巻きOKでした。

同じ和食でも酢の物は良かったんですね。
すだちやレモンをさっとかけると食べやすいものって、普段もありますが、そういうさっぱりした隠し味や香り付けが良いんですかね。

とても参考になりました。
ありがとうございます。
|都道府県:東京都 |名前:三浦裕司 |掲載日時:2014/04/25 13:36:58 |
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