掲示板「チームオンコロジー」

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EDUCATIONAL SEMINAR
6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
橋本浩伸(国立がんセンター) 2008/04/19
4月18日より6thJapanese Medical Exchange ProgramがM.D.Anderson Cancer Centerにて始まりました。

私は他のメンバーに比べて時差ボケにやられていないようなのでトップバッターを務めさせていただきます。

昨日ヒューストンに到着し、本日はオリエンテーションをし、
Mentorの皆様に歓迎の宴も催していただきました。

Programは本日から開始ですが、今回は体調にも御配慮いただき土日を挟んで本格的にprogram開始とのことですので大変感謝しております。

私は薬剤師ですが、若手の仲間たちに少しでも興味を持ってもらえたらと思い自施設の職場へも不定期ながら日記を送ることを約束しております。

こちらにも近況報告を行いたいと思います。ご意見、アドバイスなどありましたらよろしくお願いします。

なお、渡航に先立ち御助言いただいたチューターの皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。

メンバーの皆さん頑張って続いてくださいよ!!!
Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
上野 直人(M. D. Anderson Cancer Center) 2008/04/20
そうですね。本当に始まりました。イタリアンで楽しく幕開けです。

時差ぼけですがお疲れ様です。医師2名、薬剤師2名、看護師2名で5週間いてますので彼等彼女らにどしどし質問してください。

3日目
佐藤仁美 (看護師) 2008/04/20
今日は初の週末土曜日です。
Feig先生が市内観光をしてくれました。
ヒューストン市内は病院がたくさんあり驚きました。
街もとてもきれいです。天気もよく日本の夏のようです。


先生のご家族にも会えとてもフレンドリーなアメリカの温かさを感じました。
そして、シャンプーがないと騒いでいる私を、ドラッグストアにまで連れてくれたりと、研修だけでなく生活全般助けてもらってます。

5週間満喫するために素敵な週末でスタートしました!



Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
北山さゆり (姫路赤十字病院) 2008/04/22
5日目です。

本格的に研修が始まりました。
今日はNew Employee Orientationが長引いたり、
Breaking Bad Newsの講義があったりと、
大忙しの日でした。

一人ですべてをやっていくのは大変と、
改めて他のメンバーの存在の大きさに気づかされたり、
私たちをいろんな面で心遣いをしてくれている、
担当のMs. Angieの優しさに感謝したりと良い日でした。

そして講義では、
『がん』という私自身が持つイメージのみで考え、
患者に接してしまうことには注意が必要。
改めて、がんをどうとらえるのか?
自らの経験ともあわせて考える機会を得ました。
英語には苦労していますが・・・。

まだまだ始まったばかりです。
みんなの力をかりて、5週間、がんばります!!!

そして、幕張でお世話になったchiba-foxの皆さん、
応援ありがとうございました。
みんなの思いもかりて、がんばります(^_^)v
Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
吉村 直子(北里大学 外科) 2008/04/23
6日目(プログラム2日目)

やっと時差にも少しずつなれてきました。
午前中はMDACCを案内してまわるツアーがありました。ようやくこの広大な施設の概要がわかってきた感じです。(それでもまだ迷いますが。)

ここでは17000人の職員が働いているほかに、1600人のボランティアが活動しているそうです。自らががんのsurvivorである人たちが、自分の経験を患者さんに話したりということを日常的に行っています。

患者さんへの一般的な知識の提供や、スピリチュアルな分野でのかかわりなどが当たり前のように行われていることが印象的でした。

また、オーダーされてラベルが出ると自動的に薬を選び出すシステムや、調剤の現場などを見学しました。

午後はDr.Feigが忙しい外来の後に電子カルテのオリエンテーションをしてくれました。電子カルテに関しては、日本もなかなか負けていないと思いましたが、カルテや手術記録の記載は口述したものを打ち出してカルテにしてくれる人がいるので、医師が自分で入力することはほとんどなさそうです。

そのあと、JanisのLeadershipについてのレクチャーがありました。個人的には勉強したい分野だったのでとても面白かったです。自分を見直すことがまずは大事!ということを学びました。リーダーシップについての宿題も出たので、これはまたじっくり考えてみようと思います。

まだ1週間もたっていないのに、ずいぶん長くいたように感じてしまいます。アメリカの大きと寛容さを実感しています。

今日はみんなはステーキを食べに行きましたが、私は近所のスーパーで売っていたサッポロ一番を食べることにしました。これじゃ、先が思いやられます!?
Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
上野 直人(M. D. Anderson Cancer Center) 2008/04/23
お疲れ様です。みんな頑張ってますね。Mentoもとってもhappyです。どこでステーキをを食べましたか。


Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
shige(TMKH) 2008/04/23
みなさんの投稿を読んでいると、もう5年前なのでなつかしくもあり、うらやましくもあります。ちなみに、わたくしはとなりのKrogerにいってフイレステーキ肉をかって焼き、米をたき、みそ汁をつくってステーキ定食を作ってたべていました。サッポロ一番 肉野菜炒めのせもよくたべました。Rice Villageで飲むビールも。
Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
吉村 直子(北里大学) 2008/04/24
訂正
昨日の記載で電子カルテは日本も負けていないと書きましたが、今日それに関する話を聞いたので訂正します。
ここのシステムはMDACC独自のものを構築しています。この分野での職員は650人、システムを維持するコストは年間約$60ミリオン、つまり60億円!?(ほんとですか?上野先生!!)だそうです。臨床だけでなく、リサーチに対応したデータベースをつくっているとのことでした。
恐れ入りました!!
ちなみにそのあと、生物統計学の教授が話の中で、ここのデーターベースは各分野(たとえば病理とラボデータ)がリンクしていないのでよくない、と言っていたのには笑っちゃいましたが。スケールが違いますね。
テクノロジー自体は日本はかなり素晴らしいと思います。念のため。
Re: Electronic medical record
上野 直人(M. D. Anderson Cancer Center) 2008/04/24
そうですね。MDAのdatabaseはけってしてfancyでありませんが、かなり正確に情報をあつめて、evidenceを構築できるためのdatabaseを集めることに努力しています。情報を解析できない電子カルテは意味がありません。
Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
高島淳生(国立がんセンター中央病院) 2008/04/24
本日でプログラム開始して3日が終了しました。

MDAにきて感じたことは色々とありますが、一番感じることはスケールの大きさです。食事の量も多いですが、人材の多さ、予算の多さ、施設の大きさ等々、どれをとっても日本では考えられない大きな規模です。(入院のベッド数は少ないですが・・)下手をすると日本の病院の規模は100分の1以下かも知れません。これだけ限られた資源で頑張っている日本の医療従事者はなんて素晴らしいのかと思います。涙が出そうになります。

ただ、エビデンスを発信していくことに関して言うと、今のままではMDAに追いつくことはまず不可能だと思いました。別にMDAと競争する必要はありませんが、臨床研究に携わっている医者としては新しい治療を開発したり、世界の標準値流を作って行きたいと思います。しかし、いくら少数精鋭で頑張ったとしても圧倒的な物量には太刀打ちできません。非常に悔しいです。

と、システムについついていくら愚痴ったとしても一朝一夕に変わるものではないのでこれくらいにしておいて、今回の研修ではMDAが優れていて現在の日本でも出来ることを盗みたいと思っていますし、日本のほうが優れている点はMDAに移植したいと思っています。

もちろん合言葉は”Making Cancer History”ですので。

追伸:毎日肉ばかり食べています。(昨晩のステーキはホテルの近くのBuffaloというところにいきました12ドルで見たことも無いくらいの大きさの肉でした)明らかにおなかが出てきました。大腸癌になりそうです(笑)
Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
大里 洋一 (東京医大病院 薬剤部 ) 2008/04/25
プログラム4日目

本日は、まず鍼灸やヨガなどのComplementary Careを行っている「Place of wellness」という場所の説明を受け、実際に見学をしました。日本では補完療法といわれている分野です。MDアンダーソンではこの補完療法もしっかりとしたエビデンスを探求していて、膨大な情報を元にこのような活動も行われているようです。

その後に、緩和ケア病棟を回られているDr.Moriの講義を受けました。森先生は実は京都府出身で、久々に上野先生以外の日本語が聞けてホッとしました。こちらの緩和ケアは、非常に人と資金に恵まれているなというのが、第一の感想です。しかし、やはり全ての領域でエビデンスを出すような取り組みが行われていて非常に勉強になりました。特に、せん妄を評価するMDASをはじめとした、日本の病院ではあまりなじみのないようなツールをたくさん使用していたことが印象的でした。このすべてにエビデンスをがあるらしいのです。

午後は、薬剤師のための講義を受けました。
まず、こちらの薬剤師は非常に待遇がいいです。日本とは大きな違いがあると思いました。しかし、やっている仕事も日本よりかなり進んでいます。ガイドラインをもとに、症状を判断しある程度の範囲内では、薬剤師が投与量や投与経路判断し指示を出します。日本にいる時から、MDアンダーソンの薬剤師の仕事には興味がありましたが、講義を聞いて、さらに臨床を見てみたくなりました。

さて、明日は看護師のためのプレゼンテーションがあります。
多職種の理解のために一生懸命聞いてこようと思います。

私は英語が、半分くらいしか聞き取れないのですが皆さんに助けてもらいながら頑張っています。

失礼いたします。
Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
橋本浩伸(NCCH) 2008/04/26
5日目です。

本日は、まず統計に関する講義があり、Dr.LeeとDr.Shenがとても丁寧に説明して頂ました。私にとっては、日本語でも難解
な部分ですので理解できたとは言いません。でも、得られたデータから、自分の持つquestionに対する答え(signal)を抽出するためにはとても重要なmethodであるという感覚が得られたというところです。

その後、チャプレン・ボランティア・チルドレンアートプロジェクトとチームA以外の存在の大きさとここにもきちんとしeducationとresearchが浸透していて、Making Cancer Historyを実践しているのだと感じました。

看護師さんの話も聞くことができました。看護師さんもまた、researchに頑張っている様子を聞き、驚き、その背景には分業とmanpowerがあることがみえました。リハビリテーション部門も見ることができました。こちらではPT、OTがリハビリのに必要性に関してアセスメントしているとのことでした。リンパ腫などの皮膚潰瘍などの処置(ジョクソウは除く)もリハビリ部門でやっているとのことでした。

今の職種ごとのすみ分けをもう少し横断的に変えてみることがいろんな職種にとって刺激になって面白いのかな~と考えていました。

やっと1週間経ちました。仕事とは違ったハードさがあります。来週はいよいよclinicやoperationなど講義主体から臨床現場での見学にシフトしていきます。

明日の天気はあまり良くないようですが来週に向けてリフレッシュしたいと思います。
週末 その2
佐藤仁美 (青森県立保健大学) 2008/04/27
今日はオンコロジーナースのJoyceがヒューストン北東、車で1時間のガルベストンに連れていってくれました。

Moody Gardenというテーマパークに行きました。
水族館、3Dシアター、植物園、船などいろんなものがありました。
それから近くの砂浜を歩きました。
水は青くてきれいとは言えなかったけれど、サラサラした砂で
リフレッシュできました!

朝は雨が降っていたけれど、帰りには快晴で初オープンカーを体験できました!さすが晴れ男・隊長がいたおかげです!


昨日の看護の講義について。
MDAは人材確保ができている+看護師の地位が高いと思いました。
日勤も夜勤も2-3人の受け持ちのようです。日本では7対1とか言いつつも、外来の看護師さんを病棟付にしたりと実際は日勤7-8人受け持ち、夜勤は20人とか普通かと思います。
私たちが、ナースコールに飛び回っているのは、当たり前だと思いました。MDAは、2-3人と言っても、24時間化学療法している患者さんを見なくてはならないからということのようですが、私は、化学療法8人、術後8人、ターミナルの全介助3人とかで夜勤を回していました。しかも、MDAには日勤も夜勤も2人の助手さんがいて食事や排泄、清潔ケアをしてくれるようです。
患者さんと一番長く接する看護師が、優遇されずに毎日ナースコールに走り回っている現状を何とかできないのかなと思うこの頃です。









Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
北山さゆり (姫路赤十字病院) 2008/04/27
昨日はプログラム第1週目が終了し、今日は2回目の週末でした。今日はmentorのJoyceが友達のBeckyと2人で私たちをGALVESTONに連れて行ってくれました。朝から雨が降っていましたが、昼頃には最高に良い天気となって良い日でした。
まず、MOODDY GARDENSの水族館、IMAXの3DでGRAND CANYONの3Dを鑑賞し、その後昼食、そしてMoody Beachそして最後にGALBESTONの古い街並みを散策してショッピング、そしてHOUSTONに戻って来ました。
日本では仕事が忙しく、今日みたいにゆっくりと過ごすことがなかったので、命の洗濯?ができたような気分でした。
行き帰りの運転をしてくれたJOYCEとBECKYの2人にありがとうです。
今日はビーチでも気持ちの良い思いをしたし、突然、飛行機のアクロバットを目の前で見て、ビックリ。でも私の一番の収穫は、オープンカーに乗れたことかも。気持ち良かったです。ただ、後部席は風が強く、すごい状態になります。それでも最高の気分でした。来週から、(^^)/がんばるぞーっという気分にさせてくれました。
4月28日(月)
吉村 直子(北里大学 外科) 2008/04/29
今日から2週目が始まりました。
週末は楽しく過ごしたあと、日曜日は昼まで寝ていた人も多かったようです(私も含めて)。でもおかげで、時差ぼけがだいぶよくなったような・・・。そして早くも日本食を食べに行ってしまいました。Rice VillegeにあるKubo'sというレストランでおいしいお寿司を食べたので、今週もがんばろう!というところです。(一見居酒屋のようになっていましたね^_^;。)

今日から臨床の見学が始まりました。Breast Medical Onocologyの外来を見学してきました。2人ずつ、3人のDrについて、実際の診察の場に同席させてもらいました。特に私は乳腺を専門としているので、興味深かったです。
一人のDrに、専属のNsが1-3人と薬剤師が1人ずつついていました。一番印象的だったのは、Nurse Practitionerの働きです。彼らがまず来院した患者さんの問診、所見、バイタルなどをとり、医師に報告します。その問診および診察は、日本では医師が行っていることとほとんど変わりませんでした。Hbの低い患者さんに対し、輸血のオプションを提示するほどの力をもっています。
医師はその問診内容などを聞いて、どのように解決したらよいかをNsや薬剤師と相談した上で、実際の患者さんの診察にあたっていました。
聞いていたとおり、化学療法のオーダーはすべて薬剤師が入力していました。
検査予約や次回の外来予約などは、医師がとるのではなく、同じチームの人(彼女もRegistered Nurseだったような?)がリクエストフォームをしかるべき部署に送ってとっているようです。医師の雑用、という点では、日本ではまだこの部分は結構大きいと思います。

患者さんに話す内容としてはほぼ日本と同様でした。日本よりももっとあっさりしているかもしれません。ただ、一人の患者さんにかける時間は日本の数倍はあります。セカンドオピニオンのようなケースもよくあるようでした。私が見学した先生は午前9時から午後2時すぎまでに、予約の患者さんが11人だけでした。Drによってはもっとみていると思いますが・・・。日本で最低でも1日で30人、多い先生では80人くらい見ていることを考えると、日本の医師はやっぱりすごいと思います。(今日の外来では、標準治療という点においては、日本の医療の質が米国に比べて悪いとは思いませんでした。)MDAがとりわけ特別なのかどうか?もうちょっと調べてみます。

NPや医師は、各々の患者さんの現病歴、自分の診察した所見、今後のプランなどを口述します。それを打ち出したものがサインされて電子カルテ上で読めるようになります。だいたいそのカルテをよめば、患者さんのおおよその経過が分かるようになっていました。

4時からはMultidisciplinary Breast Conference Planning Clinicがあり、内科、外科、放射線科、診断科?などのDrがあつまり、方針にコンセンサスが必要な患者さんをdiscussしていました。面白いと思ったのは、患者さんをまずプレゼンテーションしたあとに、実際にその患者さんを見に行っているようだったことです。その上で各科Drとの話し合いの上で、こうしたほうがいいのではないかという結論がでると、主治医のDrはそれをそのまま患者さんに伝えに行っているようでした。このへんは、推測も入っているので、また確認できたらご報告します。

帰りがけに病院のカフェテリアに売っているSUSHIを買って帰ってみんなで夕食にしました。なんだか日本食ばかり食べているみたいです・・・。

明日は外科です。手術も見れるかも?みんなだいぶ英語にも慣れ、頑張っています。
Re:癌治療とケアの原則
上野 直人(M. D. Anderson Cancer Center) 2008/04/29
Kubo'sに行きましたか。ヨーク行きますよ。
http://www.kubos-sushi.com/
こんな店です。(^^)

さて、日本と米国の医療の差があるかに関してですが、
7年間言い続けているいますが、基本的にはありません。これに気づいていないマスコミ、患者、医療従事者があまりにも多すぎますね。
何度言っても、この点が理解されないみたいですね。笑

では、どこが違うあるかとなると、

それは、医療の原則論にアメリカは固執する傾向があるのです。
これは、簡単に説明は出来ませんが、
原則が明確かつ、医療従事者としてたたき込まれている医療従事者が多いと
医療の均質化、標準療法、さらには改善点が明確になり、
臨書試験を行うことができる環境がそろいます。
りまり、エビデンスをつくる底力をもっているのではないかと思います。

実際に、欧米と日本のガン医療の最大の差は今の医学の流れが誰が多く作ってるかとなると?

答えは意外と明確かも。(^^)

つまり、日本は今後どのようなガン医療をつくりたのでしょうか?

PS

さて、何故患者を見に行くかですけど、これは医師研修の原則だからです。
患者の病歴と身体所見が鑑別診断の根幹にあるからです。検査ではなく、検査はあくまで確認のためですね。
患者をみないとなにも始まらないというアメリカ医学教育の伝統から来ています。



Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
高島 淳生(国立がんセンター中央病院) 2008/04/30
先週は講義が中心でしたが、今週は外来の患者さんの診察を見学させて頂いています。
乳腺外科の外来はまず、看護師が問診を行って、その後Physician Assistantが診察をして最後に医者が登場しています。
Physician Assistantとは日本には無い職種です。彼らはまさに医者のアシスタントで癌以外のマネージメント、例え循環器の薬とか、糖尿病の薬とかも管理してくれますし、看護師の問診での問題点等も整理してくれます。処方権もあります(もちろん医者の管理下ではありますが)。日本で言えば研修医とかレジデントに相当する立場かと思います。その結果、スタッフの医者は癌治療に専念出来ます。医者の立場からみるとうらやましい限りのシステムです。

日本では医者がすべてをやりすぎているように思います。どんどん医者の仕事をコメディカルに移譲できれば良いと思います。ただ多くの問題があり、すぐには難しいと思います。その中でも一番大きな問題は看護師、薬剤師ともにこれ以上仕事を増やすことが出来ないことではないでしょうか??今回参加している看護師、薬剤師の意見を聞くと、これ以上忙しくなるのは、非常に難しいとの意見が大半でした。

日本にあった独自のチーム医療とは何か??まずは、どのようにすれば時間を作れるのか??色々と考え中ですがまだ答えは出ていません。今回の研修中に何か提案できるようなことを考えたいと思います。これを読まれた方で何か良いアドバイスがあればご教授ください。
Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
大里 洋一 (東京医科大学病院薬剤部 ) 2008/05/01
本日はこの研修プログラムで初めて、病棟での医療チームの働きを見学させていただきました。日本でも、私が薬剤師になる前から(5年前ですが)チーム医療ということが叫ばれていたと聞きますが、今日の病棟活動を見て参考になることが、かなりあると思いました。もちろん、日本にそのままこのシステムを導入するわけにはいかないと思いますが、エッセンスだけでも持ち帰れたら、と思います。

 8時から病棟の回診につきました。私はNicolさんという上級看護師さんと同行しました。Nicolさんは骨髄移植の患者さんを扱うグループの上級看護師で、そのチームは医師2名、上級看護師2名、臨床薬剤師1名で構成されています。
 8時の回診に合わせて、それぞれの職種で7時から情報収集を行い、8時に集合するとてきぱきと、移動しながらカンファレンスを行っていきます。このグループの患者数は22名。普段はもっと多いそうです。
 そして、前日の様子や処方薬の量など様々な情報が集まり、患者さんの部屋を訪問すると、上級看護師がチームの方針に合わせて検査や薬剤変更の指示を出します。これは日本では医師の仕事だと思います。薬剤師も免疫抑制剤の量を測定し結果が出たら、量の変更の指示を出していました。血中濃度測定や投与量変更の指示も薬剤師がするそうです。また、医師は診断をして、治療方針を決めたり病状の説明をしたりしていました。
 各職種の(特に上級看護師、臨床薬剤師)のレベルの高さに驚かされます。それぞれの職種にこのような権限があるのは、それ相応の能力があるからなのだと実感しました。日本に帰ってもさらに勉強する気になります。まだまだ経験の浅い私にとって、とても良い経験になりました。

 患者数は移植病棟だけで70人。医師のグループは3つです。看護師には病棟づきのナースと、チームに入っている上級看護師がいるようです。病棟看護師が一日に見る患者は2~3名。このあたりが、日本と米国の違いであるような気もしますが。

 いずれにしても、M.D.Andersonを見学させていただいて、自分の意識の変革が起きているようです。英語が分からなくて非常につらいこともありますが、仲間の皆様の力を借りながら、頑張っていこうと思います。
Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
橋本浩伸(NCCH) 2008/05/02
programも2週目に入りクリニックなどの見学が始まり、それぞれの職種で思うところがあるようです。

以前の投稿で「医者の仕事をコメディカルに移譲できれば良いと思います。という意見に対し、これ以上忙しくなるのは、非常に難しいとの意見が大半でした。」とありましたが、そう言った一人である私としても現在、日本にあった独自のチーム医療とは何か考えている最中です。

薬剤師や看護師自身が自らの手でevidenceを発信したいと取り組んでいる例もみられますが、日本の標準となるevidenceを発信しようとする医師の取組を手助けをすることでは成果としては認められにくいのが現状だと思っているのですがいかがでしょうか?

この研修期間に答えが出ないとは思いますが、少しずつ考えていきたいと思います。
Re:自分を変える。
上野 直人(M. D. Anderson Cancer Center) 2008/05/02
問題は
「移譲する」「移譲されたくない」ではないんだと思います。

医者はどういう医者に、看護師はどんな看護師に、薬剤師はどういう薬剤師になりたいかだと思います。
どういう職種としての理想の医療、つまり癌患者が本当に納得できる医療がなにであるかのためのmissionとvisionをもてないといつまでたっても現状は変化しません。

相手が変化をすることに力を入れるのではなく、自分を変えることにフォーカスを置く必要があるのです。
日本の医療従事者は外にフォーカスを置きすぎかもしれないですね。笑

それではできないことだらけですね。

さて、誰がエビデンスを作っても良いのではないでしょうか。
プロトコールのprinciple invetigatorはどんな職種でもいいのです。医者だけという発想はあまりにも狭すぎます。資格のある人がやるべきです。
肝に銘じます
瀬戸山修(爽秋会クリニカルサイエンス研究所 ) 2008/05/02
 上野先生の言われている視点は,医療専門職に限らず,人として大切なこと示唆していると思います。
 自分が変わらなければ,他の人も変わるはずがないですよね。
 患者さんと接していつも感じることは,僕が教えると言うより,教わる方が多いということですね。
 患者さんに良いがん医療を受けていただくためには,私たちが変わらなければならないということですね。
 誰がやるべきかではなく,自分もやるですね。
 肝に銘じます。
5月2日(金)
吉村 直子(北里大学 外科) 2008/05/03
研修もあっという間に2週間目の終わりを迎えました。ここでは金曜日が”週末!”という雰囲気で、素敵です。

今日はRadiation Oncologyに行き、Dr.Liaoにもいろいろとお話ししてもらいました。
日本では、普段の診療でも診断はもちろん、放射線治療部(ここでは診断部とは完全に独立していますが)にお世話になることが多いのですが、治療の実際がどのようなものかを見ることができて非常に勉強になりました。自分が依頼する相手の科の内容を知ることは大事だと思いますが、今までそのような機会がなく、また自分でも努力が足りなかったと思います。
放射線治療のプランニングには、医師はもちろん、dosimetrist(線量測定士)やphysicist(放射線物理学者)がかかわっており、実際の治療においてはこれらの職種の他にTherapist(放射線治療技師)やNurseも加わって、ここでもチームの重要性が強調されていました。
日本でもこのように多くの職種の方が働いているのでしょうか?恥ずかしながら、知りません。帰ったら調べてみようと思いました。

もちろん、ここでもEvidenceを作ることを積極的に行っていました。むしろ、当たり前のような感覚なのを感じます。

夕方には各々がMenorに会って、最終週のプレゼンテーションのことや、日本に帰ってからの課題などについて話したり、ヒントをもらったりしました。自分の意見や感じたことをどのように生かしてゆくかを、真剣に考えています。
上野先生とも約1時間くらいお話ししました。金曜日にこんなに遅くまで残っているのは我々だけ(!?)のようでしたが、先生の禅問答(?)のような課題にはいつも時間を忘れてしまいます。

でも、今回のメンバーは(もちろん毎回そうだと思いますが)それぞれ個性が際立っていて、自分の考えをしっかり持っていて、とても心強いです。

夜はみんなでBuffaloに行きました。あの分厚い特大ステーキを、ほぼ完食です!明日は楽しみにしていたNASAに連れて行ってもらいます。夜にはオペラと、楽しいこと満載です!遊んでばっかり、と言われないように、がんばりまーす。


5月4日(日)
吉村 直子(北里大学 外科) 2008/05/05
週末も終わろうとしています。
昨日はJaniceと、一緒に仕事をしているJanice(同じ名前でした!)にNASAにつれていってもらいました。
お天気も最高で、とても楽しい1日でした。
Johnson Space Centerには実際に宇宙ステーションやスペースシャトルとの交信をしたり、宇宙飛行士の訓練を行っている施設があり、トラムツアーでそれらの建物を見学できます。月に着陸したアポロもホンモノを見てきました。でかい!!感激!

私たちがいたからとは関係ないとおもいますが、日本人の宇宙飛行士や宇宙ステーション“きぼう”のことを説明の中でよく聞きました。日本はこの分野でも頑張っていますね!医療もがんばらねば(^∀^)

ちょっと遅いお昼には、巨大ハンバーガー&ピザを食べ、(おいしかったです)さらにはビールまで飲んでいい気分になった私たち・・・。Janice & Janice、ありがとうございました。

それだけでは終わらず、夜からはDr Sahinとご主人にDowntownにオペラにつれていってもらいました。見に来ている人たちはみんなおしゃれしていて、それを見るのも楽しかったです。オペラ自体もとてもよく、日本に比べたら手頃な値段で楽しめるのは本当にうらやましいです。(あと、見る暇、ですね!)

今日は1日オフでした。それぞれ買出しにいったり、自炊したり・・・★
明日から臨床2週目です。また頑張ります!




Pathology Observation
佐藤仁美 (青森県立保健大学) 2008/05/06

今日は病理の授業をDr.sahinから受けました。
学生時代にちょろっと聞き流す程度に受けて、とても難しいという苦手意識の授業ですが、Dr.Sahinの授業は、丁寧で初心者の私でも興味をもつことができました。もちろん、吉村先生と高島先生の解説があってこそですが!


がんを摘出するのにも外科医だけでなく病理医や放射線医がそれぞれの視点で腫瘍を位置づけるのかが大切なのか勉強しました。自分の専門的な意見と他職種との重要性を連携をここでも学びました。


MDAには27のオペレーションルームといわゆる日帰りから1泊入院専用の8のオペレーションルームがあります。2つはそれぞれ別のビルディングなので、迅速も2つのビルディングで行っていました。
私は、摘出した腫瘍を見るのが初めてだったので、本当に驚くことばかり!腫瘍にも実際触れてみました。しばらくの間は、バッファローグリルには行けなさそうです(・_・;)


今日は、大里さんの誕生日でもありました!
おめでとう(^。^)y-.。o○
みんなでサプライズパーティーをしました。
「ちょっといいですか~」と部屋にケーキを届けました!
病院でも週末でもこのチームは仲がいいです。居心地がいいです。


そしてDr.fiegが自転車を届けてくれました。
行動範囲が広くなりそうです。たのしみです。







Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
大里 洋一 (東京医科大学病院) 2008/05/06
祝っていただきました大里です。
皆様ほんとうにありがとうございました。

テキサスにわたって2週間と少しが経ちましたが、いい仲間に恵まれて、無事に27歳を迎えることができ嬉しいです。

病院に就職して4年。病棟で患者さんに接するようになって2年しか経っていない未熟な私を、皆さんが温かく迎えてくれて、充実した日々が送れています。そして、普段ではできない貴重な経験を積ませていただいており、感謝しております。

今日は病理を見させていただきました。明日は手術を見させていただく予定です。こちらの乳がんの手術は、ほとんどが日帰りとのことなので、乳腺外科の吉村先生の教えを請いながら見学してこようと思います。


吉村先生、北山さん、佐藤さん、手作りのカレー+サラダありがとうございました。とても良い思い出ができました!!
Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
橋本浩伸(NCCH) 2008/05/07
5月6日

今日は、janisnの娘さんのZoeのBirthdayで
昨日の大里さんの誕生日を一緒にお祝いしようということで
JanisがHome partyに招いてくれました。

今までMentor達に観光に連れていってもらったり、外で食事をすることだけでもありがたいのに、自宅に招かれることは滅多にないことですから、みんなとても喜んでいました。

Zoeの友人達も参加してとても賑やかなPartyでした。Janisの手料理をいただき、3匹の犬たちも歓迎してくれました。
とても貴重な体験ができたことをJanisに感謝すると共に、
この研修期間に誕生日を迎えた大里さんにも感謝をした一日でした。

今日はみんな楽しく過ごせて、帰りにはお疲れの様子でした。明日のJanisとのdiscussionの宿題を忘れなければよいのですが。
Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
北山さゆり (姫路赤十字病院) 2008/05/07
Janisの娘さんの誕生日、本当に楽しかったです。
アメリカのホームパーティーを体験する良い機会となりました。驚いたのは、Zoeの高校時代の友人が5人集まってきていました。大学時代はみんなバラバラだったようですが、4年経過してヒューストンにいる友人がその時と変わらず、祝ってくれるなんて、素敵なだなあと思いました。また、Janisの病院とは違う側面(母親としての)も見れて良かったです(*^_^*)

今日のリーダーシップの講義、どうなるのでしょうか?日本文化の中での良いリーダーシップ像って?みんなで良いdiscussiongaできれば良いと思います。

それとこれまでの研修の体験から一言。看護師として、アメリカの看護師の仕事を実際見ると、混乱することが多くありました。看護師の中で資格が分かれており、特に、APNのnurse practitionerは処方権も持っており、電解質の補正や抗生剤の処方等も行っていました。それだけでなく皮膚生検等、処置的なこともしていました。昨日はオペ室での見学もしましたが、麻酔の専門看護師?が麻酔科医師と交代で術中の麻酔の管理をしている看護師もいました。医師と同じように見えてしまう私に、メンターのJoyceから、自分の持つ事例を紹介しながら、看護師の視点から処方も考えていること、それは患者の生活の視点に基づいていること、等を聞き、“I am a nurse.”という言葉がすごく響いてきました。

アメリカでは看護の役割拡張が進んでいるのだと考えさせられました。またそれは、身体的側面のアセスメント能力の高さに支えられているのだとも感じます。また、看護師として医師に対して積極的に自らの考えを述べるJoyceの看護への姿勢を見ると、改めて、看護師として何を次の課題にすべきか等を考えさせられます。

でも、アメリカのナースが何でもスーパーマンのように仕事をこなしている訳ではありません。実際、APNの方が、「初めて取り組むことや仕事をする時、責任の重さに怖くなる時がある。けれど、がんばってやることでできた時うれしく思えたり、次への自信につながったりする。それをやり続けることが成長につながる」と言われていました。それを聞いて、ホットしたし、うれしく思いました。日本でも多くの看護師が同じ思いで仕事をしていると思うから。

ちょうど研修半分というところでしょうか?長くなりましたが、研修半ばの看護師の感想でした。
Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
大里 洋一 (東京医科大学病院) 2008/05/08
こちらでの研修も半分を終え、徐々に病院内で道に迷う回数も減ってきました。

本日は午前にJanis先生から「Your Development as a Leader」という内容でリーダーシップを鍛えるための講義を受けた後、午後は薬剤師である私は、院内の薬剤部(調剤関係、製剤関係、外来薬局、そして外来化学療法センター)の見学をさせて頂きました。

午前のJanis先生の講義は非常に意義深いものでした。日本ではリーダーシップが必要とされていることは明らかなのですが、その領域専門の教育となるとまだまだ後進国なのかと思います。ここM.D.Andersonには、その体系化されたものがあり、Fellowの段階で「リーダーシップとは」というものを叩き込まれるそうです。英語が得意ではない私なので、残念ながら講義の内容をすべては理解していませんが、人の話をどう聞くか、どのように物事を提案していくか、目標に対してメンバーをいかに動機付けしていくか…様々な局面でのリーダーとしての資質が盛り込まれていたと思います。
また、1回の講義で習得できるものではなく、継続的に訓練して、初めて意味をなすものであると思いました。

午後は、薬剤部を見学しました。大まかに言うと、やはり設備、人、資源に恵まれているなというのが一番の感想になってしまいます。しかし、日本でやっていることが決して劣っているわけではないと思います。むしろ限られた人とお金でやりくりしていることに誇りを持ちたいと思います。
ちなみに、輸液用のポンプがとても多い…。聞けばすべての患者さんの点滴はポンプを使っているとか。これにはさすがにガツンとやられました。


今回の研修で学んでいることは、M.D.Andersonの良いところを如何にアレンジして日本の医療に生かしていくか、だと思っています。
日本では現実的に不可能だ!といってあきらめるのではなく、何でそれがM.D.Andersonで始まったのか、どうやって?どんな人が?どんな気持ちで?というところにフォーカスを当てていきたいと思います。
Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
川井治之(岡山済生会総合病院) 2008/05/09
Chiba Fox リーダーだった岡山済生会総合病院の川井治之です。
チームより2人もUSA に行っているのを心強く思います。(実は最年長の
私も行きたかったのですが)ぜひ、残りの研修頑張ってください。
 さて、点滴をポンプで全例行っているのと事ですが、当院では、抗癌剤漏出
の危険性を考え、ポンプは安全のためできるだけ使用しないこととしています。
もし、漏れた場合、ポンプだと押し込むことになるのがその理由です。そのことについて、MDA では、どのように考えているのでしょうか?ぜひ聞いてみてください。

Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
Saji(TMKH) 2008/05/09
楽しく読ませていただいています。みなさんの様子が目に浮かびます。
チームオンコロジーメンバーの最初のヒューストン着陸(?)から5年が経過していますが、毎度、異星人のスケールの大きさに負けて、なかなかこちらも進化しきれません。種類はかわっても、毎年同じ規模のインパクトとアウトカムでは全体に変化をもたらすことが難しいようにおもいます。いつもの年とはちがうなにか”something newをみつけ、抱いて帰ってきてください。7月からドライブする、あたらしいエンジンを期待しております。
Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
橋本浩伸(NCCH) 2008/05/09
みなさまからの投稿大変ありがたです。
毎日いろいろなことが起こるので投稿のネタには事欠かないのですが、メンバーに疲れが見えてきているのも感じます。そのような時に皆様からご意見を頂けると大変ありがたいです。

点滴ポンプの使用に関しててLeukemia unitのPharm.Dに質問する機会がありましたのでご報告させていただきます。
やはり前例輸液ポンプを使用している様です。投与計画通りに点滴が終了しないリスクを防止する目的で行っているようです。漏出時の対応は冷却(または温める)だけで、ステロイドの局所注射などは行っていないそうです。大半の患者さんがCVカテを留置している様です。末梢からの場合どのようにチェックして早期発見(定期的に漏出の有無を確認しているか)に努めているかなどは引き続き調べてご報告できればと思います。

saji先生のご意見は。今メンバーが悩んでいるそのもので、みんなで話あいながら探っていきたいと思っています。
3週目も終わります。
吉村 直子(北里大学 外科) 2008/05/10
今日我々のグループは、病棟の薬剤師について、退院する患者さんに対する薬の処方と説明について見学しました。
患者さんの退院が決まると退院処方が出されるのは日本と同じです。処方内容を確認し、退院処方リストを作り、患者さんに説明するという役割です。日本でもすでに薬剤師が行っている病院もあると思います。
ここで違うのは、院内処方であれば、医師の代わりに薬剤師が自分のサインで処方できる点です。(もちろんチームのコンセンサスの元に、です。)テキサスでもすべての病院の薬剤師が処方権を持っているわけではないそうです。いろいろな点で、MDAはアメリカの病院の中でも特殊であることがわかってきました。(テキサスの上級看護師は、必要であれば処方権が与えられます。)
院外処方については、処方箋を薬剤師が記入しても、サインは医師がしなければなりません。しかし、今後1年を目途に、薬剤師が院外処方も出したうえで、院外での処方歴もMDAのコンピューターから見られるようなシステムをつくる計画があるそうです。
私の病院ではまだこのようなことは医師の仕事です。一緒に回った薬剤師さんは、それぞれの仕事をスペシャリストが行うことで、患者さんへのよりよい医療提供につながっていると思う、と言っていました。ただ、まだまだ改善も必要なのだとのこと。退院処方のリストが電子カルテ上で職種を問わずに見られるようになったのは最近です。それまでは薬剤師さんしかアクセスできないファイルを使っており、退院して外来へ戻った時の内服薬の確認がスムーズにはいきませんでした。また、外来での処方変更をアップデートするのは看護師の仕事になっており、まだ入院、外来すべての患者さんの処方を管理するところまではいっていません。薬剤師の数がそこまで足りないのだそうです。ちなみに、今日見たチームも医師1人に対して上級看護師が1人、薬剤師が1人という割合でした。すでにたくさんいるように思えますが、まだまだ増えていきそうですね。
ところで、薬剤師がこのような重要な役割をするようになったのも、最近のことなのだそうです。アメリカの中でもMDAは非常にユニークだと書きました。他の病院で働いたり、トレーニングを受けた経験のある薬剤師たちは一様にこの病院が好きだと言います。その理由は、MDAが薬剤師や上級看護師などのMid-level practitionerの仕事を重要だと評価して彼らに仕事を任せてくれ、医師とのコミュニケーションもとりやすいからだと言っていました。(まあ、実際は医師にもよるらしいですが。)病院によっては、医師は遠い上の人のような存在で、なかなか話をしたりできないこともあるとか。
上野先生がおっしゃっていた、「どのような医療をしたいのか」によって、病院が変わる、というのはこういうことなのかな、と思い始めているところです。

ところで、以前Multidisciplinary Breast Conference Planning Clinicで、カンファレンスの途中で内科医、外科医、放射線科医が患者さんを診察しに行っているようだと書きましたが、実際に見に行っています。その後、カンファレンスで決定された事項がそのまま患者さんに伝えられ、最終治療方針が決められていました。面白いシステムだと思ったので、ご報告まで。(日本では非現実的ですが・・・)
Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
吉村 直子(北里大学 外科) 2008/05/13
もう4週目に突入です。
週末は、Dr.Liaoと一緒においしい飲茶をいただいたり、薬剤師さんたちと一緒に、うわさのBuffalo Grillの朝ごはんを食べたりと、食事も大変充実(?)して、みんな大満足でした。体重が増えた人も・・!? \(・Д・)ノ
高島先生のご家族も見えて、賑やかになりました。癒されます・・・☆。

今日私たちのグループは病棟看護師さんの仕事を見学しました。私がついた人は比較的落ち着いた患者さんを2人受け持っているだけだったので、ゆっくり仕事ができているようでした。(というか、暇でした。)今日も、看護師が患者さんのアセスメントをして、その結果によりある程度のことまでは自分の判断でできるところと、分業が徹底しているのを感じました。
ほとんどの患者さんにCVラインが入っていますが、刺入部の感染が疑われるとInfusion therapy部門から専門の看護師がきて培養をとり、プロトコールに則って包交や抗生剤使用についての管理をしていました。彼女(彼もいるのでしょう)たちは普段はInfusion therapyにいて、呼ばれればどこへでも出張してくれます。その部署にどれくらいの人数がいるのかと聞いたら、約70人との答えが。需要に見合うように増やしていった結果なのでしょうか。最近は、そんな人数を聞いてもあまり驚かなくなりましたが・・・。
午後はDr. Theliaultの外来を見学させてもらい、Multidisciplinary meetingに出たあと、スクリーニングについてのレクチャーを聞いてきました。
そろそろ各グループともプレゼンに向けての準備に入っています。ぼーっとしていると、あっという間に時間がたってしまいそうなので、残りの日々を大事に過ごしたいと思います。

みんな、疲れてきているけど、カキコミもガンバローねっ(=^∀^=)!!
Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
橋本浩伸(NCCH) 2008/05/14
昨日はInfusion therapy centerを見学しました。
見学前はchemo以外の点滴をしているところかと思って行ってみたところ、何とCVカテーテルの挿入、抜去、ドレッシング剤の交換などケアを教育するところでした。
そこでは、RNとNPが施術をしており医師はいませんでした。
「血管が好きだ」というフィリピン出身のマニアック看護師にいろいろ話を聞きました。

また、今日はRadiation therapistのお話を聞くことができました。ここでも治療のplanに医師以外の職種がかかわっているように、実際の治療はRadiation therapistが行い、医師は週に1回外来をするとのことでした。看護師さんは患者さんの
コンサルトやアセスメントを行っており、各領域に看護師を配置しているようでした。今まで聞いていると各部署で配置のローテーションはなく(本人が希望すれば別ですが)、その道十数年という看護師さんもいて。分業が進んでいる反面あまりに細分化しているのでMDAの全体像がみえなくならないのかが不思議に思えるとこです。

自分もなにかマニアになる道を探さねばと思いをあらたにしました。
Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
橋本浩伸(NCCH) 2008/05/16
今日はMentorについてです。

私達にはJeffとHirallyというPharm.Dがついてくれています。
二人はとても親切で丁寧に(英語もわかりやすく)説明をしてくれるのでとても助かります。
そのため、今回のチームの医師、看護師からも大評判です。自分も同じ薬剤師としてうれしくなります。

目標に向かって自分を変えていく上でも、よいパートナーとなれれば良いと思っています。

また、Mentor以外にも各部門でPharm.Dに親切にしていたただいています。

みんなの優しさに感謝しつつ頑張りたいと思います。
Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
大里 洋一 (東京医科大学病院) 2008/05/16
上野先生と私たち6人でお話をさせていただく機会を持ちまして、これからの自分自身のミッションとビジョン、そして達成させるためには何が必要かということを話し合いました。

私たちはつい、「今の日本のシステムだと、そんなことはできない…」とネガティブなことを考えてしう傾向にあったようです。本当は、できないことをできることに変えていくことは、とても夢のある楽しいことなんですね。
「薬剤師が処方権を持つ?日本では無理だ!」と言い切ってしまうのは、とっても楽ですが何か寂しいと思いました。
処方権にこだわることはないと思いますし、M.D.Andersonの真似をする必要もないと思いますが、今感じている「やりたいけれど、できないこと」を「できること」に変えていける人間になって、歳をとっても守りに入らないような人間になっていきたいなと、若輩者ながら思いました。

5年の薬剤師歴で現場のことは分かっていないかもしれませんが、だからこそ気が付けることがあると信じて、これからも頑張って行きたいと思います。

ちなみに私は、薬剤師の教育に非常に興味があります。今、医師、看護師、薬剤師の3職種に限って言えば薬剤師が一番変化のチャンスがあると思うからです。
日本に帰ったら、院内、地域、日本、世界へと発信していける薬剤師になっていきたいと思います。
Re:日本の医療を変える?笑
上野 直人(M. D. Anderson Cancer Center) 2008/05/16
日本の医療はとても良いことが多いと思います。良い点を上げるときりがないのですね。さて、医療崩壊とか色々言っていますが、大切なのは現実をみつめる力と夢を持つ力だと思います。

とかく、negativeにものごとをとらえがちですが、夢をもって、年齢に関係なく医療を行うことが日本の医療にとって一番大切だと思っています。疲弊するのは簡単です。夢を持つことは歳をとるほど、多くの人にとって大変みたいです。

でも、夢 (missionとvision)をもたないと、良い医療は出来ないと思います。このとんでもない正論が今の日本に必要なのかもしれないです。(^^)
Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
北山さゆり (姫路赤十字病院) 2008/05/18
研修も第4週目が終わり、1週間を残すのみとなりました。最終日の課題に向けての取り組みが本格化してきました。でも、一人一人、がんばっています。

今日は昨日の研修で感じたこと書き込みます。昨日は放射線科の外来で研修でした。そこには医師と看護師のみでなく、栄養士さんが重要な役割をしていました。特に、GIの外来だったので放射線の副作用に対する栄養面でのフォローアップという点での役割が大きいです。外来に来るすべての患者のアセスメントから栄養面の相談、指導に至るすべのことをこなしていました。患者さんにとってはいろんな側面から見てもらえ、専門家に相談できる体制があり、満足感が高いだろうなあと思いました。必要な所に必要な人、それは良い医療の提供につながりますよね。そうすれば、栄養士さん自身も仕事への満足度が高いです。「仕事をし始めた頃は、カロリー計算等の仕事が多く、患者と直に接することなかった。けれど、今は患者さんのために何かできること、毎日毎日が新しい出会いがあり楽しい。栄養士の仕事が大好きです。職種が変わってもみんなが私を尊重してくれている中で働けることがありがたいし幸せを感じます。」と言いながら、活き活き仕事をしていました。こちらに来て、看護師・薬剤師はmid level practitionerという日本で考えている以上の役割を担う役割があり、医師と共に治療を動かしている人たちもいました。医療スタッフとして中心的役割を果たす人の満足度が高いのは解りますが、それ以外の職種の方はどう考えているのだろうか?と思っていました。でも、患者にとって必要な分野でのリーダーシップをとる。このことは別に医師や看護師・薬剤師でなくてもできます。栄養士さんの言葉を聞いて、改めて患者に関わるすべての職種が医療を行うのに必要な人であるのだと気づかされました。そして、すべての職種の人がrespectされているのがよく解りました。

もう一つ、おもしろいなあと思ったのが、昨日、患者さんが着替える時、高齢の方であったので、台の上に置いてあった服をとって渡しました。その時、あれっ?て思うような雰囲気が流れたんです。これまで研修中で見る中で、アメリカの看護師は生活行動の支援を手伝うのは、本当にできない人にしかしていません。日本では配慮してサッと手が出るのが普通ではないでしょうか?その時、文化の違いを感じました。アメリカの患者の自立度は本当に高いです。自分の病気や体・薬のことを医師に説明しているのを見ると、医療者のように見えてしまう時もあります。セルフケアの高さというのでしょうか?何十年も前のアメリカは日本と似ていたとも聞きます。いろんな事情の中、自立していくアメリカがつくられたのだと思います。このようなことを含め、日本はどのように医療をつくっていこうとしているのか?アメリカをそのまま持ち込んでもいけないし、日本の良い所をみつけ、新しい良いものを導入しながら行ければよいと。上野先生からの話し、そしてみんなのこれまでの体験、ここでの体験をふまえて、今後ずっと考えていければと思います。そう考えれば、医療ってcreativeな仕事ですよね。

最後にもう一つ、MDAではいろんな国から来た看護師さんがたくさんいます。勉強に来ている人、こちらの医療が好きだからと自らアメリカでの看護を選択している人、の他に、国の事情でこちらにいる人もいました。その方から、「日本で生まれたこと、日本で看護師として働けることを幸せに思ってください。」と言われました。「文化や言葉が違って辛くても、自分はここでがんばるしかない。」という言葉を聞くと、日本に対して不満ばかり思っていた自分に少し反省もしました。

いろんな体験をさせてもらっています。刺激させられたり、反省したり、考えさせられたり・・・。とにかく、考えるだけでなく、感性?も忙しいです。
Re:Creative job; 医療従事者
上野 直人(M. D. Anderson Cancer Center) 2008/05/18
北山先生、ありがとうございます。医療従事者はとってもcreativeな仕事です。EBMつくることも、心のケアすることも、普段の診療でも、creativityが医療の原動力ではないでしょうか。

日本の医療にはとっても良い点が多いです。
アメリカにも良い点が多いと思います。

本当に医療崩壊させるかは、本人次第です。厳しい現実は日米共に意味合いは違ってもあります。でもそれはどの時代にもあり、過去が決してよかったのかというと一概に言えないと思うのです。

それだけに、良い医療つくるにはcommunication, leadership, EBMをおさえながら、良いチームを作ることにあると思います。地道に続けることがいずれ変化に繋がるといつも信じています。

いよいよ、終りに近づいてきました。
吉村 直子(北里大学 外科) 2008/05/22
さて、先週末は久々に本格的な日本食レストランへつれていってもらったり、夕方から病院の近くのHermann Parkでピクニックをして、そのまま夜にヒューストンオペラの野外コンサートを聴いてきたりと盛りだくさんに過ごしました。

そして、きました。課題のプレゼンの準備。。。

このため、みんな掲示板を書き込む余裕もなくなっております。昨年の幕張をなんとなく思い出して、つらくなったりして(笑)。

先週あたりは、なんとなく”こんな感じ”というものが見えていたような気がしたのですが、まだ甘かったようです。が、そのおかげでこの一週間でまた少し考え方の軸が変わったような気がします。まださらに、高いいレベルで物事を考えられるようにならないといけないなぁ、というもどかしさを感じてしまいます。

日本に帰ってこの経験をどのように生かして医療を実践していくか、ということをみなそれぞれが考えています。北山さんが言っていたように、MDA式をそのままあてはめることは現実的ではないでしょう。模倣ではなく、日本オリジナルな医療をどんどん作っていけたら素敵だと思います。

日本もこれだけ少ない人材と医療費でアメリカに劣らない医療を提供していることは素晴らしいし、我々ももっと自信をもって社会にもアピールしていったらいいと思います。(崩壊していることも事実なのでしょうが、アメリカも場所によってはかなり問題がありそうです・・・)エビデンスを作っていこうとする動きもだいぶ目に見えてきていると思います。
これがもっと育つように、バックグラウンドを作っていくことが大事なのかな、と今は思っています。

何でもそうですが、即効性の特効薬があるわけではないですね。地道にやっていかないといけない。その、地道にやっていく過程に、しっかりした方向性(Mission & Vision、かな?)をもつこと、ということについて、現在考え中です。
Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
橋本浩伸(NCCH) 2008/05/25
ついに5週間にわたるprogramもすべて終了です。

週末presentationも含め6人で力を合わせて過ごした、
ちょっと辛いときもあったかもしえませんが・・・(^_^;)
楽しい時間も終ります。

最後まで面倒を見ていただいた上野先生をはじめmentorの皆さんには感謝するばかりです。

この5週間で研修したことを基に、leadership, mission, visionを自分たちなりに考え、帰国後どのようにしていくべきか考えていこうと話し合っていました。

私自身も今回の仲間(mentorも含め)とのcommunicationを保ちながらmissionに取り組みvisionに近づいていくべく次のステップへ進みたいと考えております。

チームのみんなありがとう!!
Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
上野 直人(M. D. Anderson Cancer Center) 2008/05/25
お疲れ様です。

6人が力を合わせた、とても良いグループでした。

皆さんの今回のまとめの報告は後日、このサイトで公開させていただきます。
また、それぞれの先生方のMissionとVisionも紹介させていただきます。

では、次回は名古屋でまた会いましょう!
Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
たかしま(がんセンター) 2008/05/25
今、皆を見送ってきました。(飛行機の時間の関係で私が最後の便です)
6週間近く合宿のような生活を過ごしました。どこに行くにも一緒で、食事もほぼ3食を共にし、最後は家族のような存在でした。皆のおかげで素敵な時間を過ごすことが出来ました。心より感謝します。

また、今回の我々のプログラムに携わって下さった全ての人々に深く御礼申し上げます。有り難う御座いました。

日本に帰ってからがいよいよ本番です!!
Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
吉村 直子(北里大学) 2008/05/27
プログラムが終わってからもう3日もたってしまいました。
今日から日本でお仕事の方もいるとおもいます。
今回のチームのみなさんには本当にいろいろと学ばせていただき、大変お世話になりました。ありがとうございました。

私は現在フロリダにおり、もう一か所病院見学をする予定です。久しぶりに日本と連絡をとり、現実に引き戻されたような複雑な気持ちですが、これからは日本で普段私たちが行っている診療の良いところはのばして、足りないところは工夫して補っていきたいと思います。

7月にまたメンバーのみんなとお話するのを楽しみにしています。

そして、上野先生、お世話になったメンターの先生方、ほんとうによく面倒をみてくれたAngieをはじめ、私たちを快く研修させてくださったすべての職種の方々に感謝いたします。

ありがとうございました。
Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
大里 洋一 (東京医科大学病院) 2008/05/27
昨日19時、成田に到着いたしました。
上野先生、Mentorの皆様、メンバーの皆様、そして日本から掲示板でご指導くださった先生方、本当にありがとうございました。

M.D.Andersonは素晴らしい病院でした。ここでは学ぶことがたくさんあります。規模の大きさや設備の良さに目が奪われがちですが、中で働いている人々のモチベーションの高さ、目標の高さが印象的です。
そして、やっぱり薬剤師が一番おもしろい!これから大きく変化できるのは薬剤師だと思います。

M.D.Andersonでは癌治療の歴史を作ってきたスーパースターたちが、そこらへんを普通に歩いていました。
いつか日本人の私たちも歴史を作って、そこらへんを普通に歩いていきたいと思います。

では7月名古屋で!
Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
上野 直人(M. D. Anderson Cancer Center) 2008/05/27
無事ついて、なによりです。
スーパースターになってください。
良いメンターになることが大切です。
言ってることがわかりますよね。

ミッションとビジョンを導くことができるメンターになるときがきたのではないでしょうか。そしてさらにエビデンス作りに頑張ってください。

Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
北山さゆり (姫路赤十字病院) 2008/05/27
研修が終了し、家に着きました。予定では昨日に着く予定でしたが、機体トラブルのため、ヒューストンに逆戻りをしていました。その結果、遠方組の看護師2人は東京で一泊することになってしまいました。なぜだかそれを、まだ研修が続いている気分でうれしく思えたりしていました。そう思える位、研修が充実していたのだと思います。簡単には語れきれないような体験をさせてもらいました。

そうは言いながら、今の感想を簡単に述べさせてもらいます。最終日の課題をしあげていく過程で、上野先生よりout of boxという言葉で、自分自身の中で決めつけていたり、あきらめのような考えは止めて、自分という殻の中から飛び出して考えるようにと言われたのが最後に大きく残っています。実際、3人で課題をしている時、私は常にそれが出ていました。幕張の時には看護師5名の意見でしたが、今回は看護師の意見は私だけなのでその傾向が自分でも良く解りました。チームのメンバーからもその傾向が強いことを教えてもらいました。ある時から、意見を言いながら、自分自身でその傾向に陥りながら話していることが解りました。その傾向は、年齢が原因となっているだけではないと思いますが、年齢が高くなるにしたがって、夢を持つことや自由に物事を考えたりすることが少なくなっているのではないかと思います。いろんなことを保守的に考えたりして・・・。もちろん、年齢だけの問題ではないと思いますが、もっと自由に物事を考えたりすることの必要性を実感しました。今後、看護を創造していく、医療を創造していく一員になるのならば、絶対必要だから。そう考えると、課題と並行して考えたmissionとvisionもout of boxの考え方が必要なんですよね。out of box忘れません。

振り返ると、研修の初めの頃は、MDAのやり方は日本と大きく違ってはいましたが、それが良いのか悪いのか、何が何か自分の中で処理しきれずに流れていくような感じで、これで良いのか・・・?と不安になることもありました。でも、最後に近づくにつれて、バラバラに見えていたものや、学んだことがつながっていくように感じました。これは5週間共に一緒にいてくれたメンバーとメンターの先生方、そしてMDAで出会った方のおかげです。ありがとうございました。感謝という言葉を何回使えば伝わるのかなあと思うくらいです。その中でも特に5週間共に過ごしたメンバーは仲間であり、家族のような存在です。このメンバーでで一緒に研修ができて本当に良かったです。今後も、このメンバーと会える機会があると思うと、楽しみが一つ増えました(^_^)vありがとう!!!
Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
NASA(鵜飼病院) 2008/05/27
out of box

その通りですね。
分かっているつもりなのですが・・・
何故、出来ないのでしょうね。

2年前を振り返りつつ
自分にも言い聞かせてみたいと思います。
Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
sato hitomi(auhw) 2008/05/28

まさかのエンジントラブルで1泊追加で戻りました。

MDAでの5週間は、みなさんの温かさを感じた日々でした。
どこ知らずの私たちを歓迎してくれました。
研修で医療について学んだことは勿論ですが、今回の旅では、
人間として必要な温かさを学んだと思います。
この5週間で得た温かさは医療する上で、わかってはいるけれで忘れているものだと気づきました。
患者さんと接する私たちは、どんな状況でも親切に研修を受け入れてくれたMDAのみなさんのように、忙しくても、イライラしても人間としての温かさを忘れずに接することが大切だと思いました。

一人暮らしの私は、この6人暮らしから離れて寂しいです。
通常の仕事にも戻り、私は何をすべきかと考えさせられます。
でも、一人で出来ないくて困難に当たっても6人でなら解決できると思います。そして、6人の後ろにはメンターもいます。
私たちは、何でも出来ると思えるくらいの家族だと思います。
あとは、やるかやらないかだけです。
勿論、私たちはやりますよね?













Re:6th Japanese Medical Exchange Programが始まりました。
有永(由井)洋子(長崎大学) 2016/09/09
J-TOP1期生(カレイドスコープグループ)です。
ふと思い出してこちらのサイトをみてみました。3日間の合宿懐かしいです。とても貴重な機会を与えて頂いたと思っております。
残念ながら私はあの経験をうまく活用できているとは言えないのですが・・・
今まで多くの方々がこのプログラムを修了されていると思いますが、その後どのようにご活躍されているのでしょうか。あの経験をどのように活かしておられるのでしょうか。
ぜひ近況などを教えて頂けたらと思います。