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患者と医療者のコミュニケーション
炎症性乳がんの初期診断について
HN(神奈川県) 2013/05/22
私の妻は炎症性乳がんです。
会社の健康診断で乳がんの疑いがあると言われ、乳腺専門外来を尋ねました。
しこりがあり、乳腺専門外来を訪れる前日には乳腺からの出血もありました。
しかし、触診、エコー、CT、MRIの検査を行い、最初の診察から3カ月程経過して、脇の下にしこりができ、針で細胞を採ってようやく乳がんと確定診断がでました。

その時はかなり広範にがんが広がり、遠隔地の転移も疑われるほどでした。

三か月前に確定診断がでて、治療を開始していたら、もっと良い状態で過ごす事が出来たと思います。

炎症性乳がんは進行が早く、転移しやすいと聞きます。
専門医なのに、何故3か月も診断に掛かってしまったのかとても不思議です。
治療が始まるとCTもMRIも結果は翌日には分かります。

何故、最初の診断には結果がでるのに2週間も3週間もかかるのか?とても疑問です。
しかし、この事を掛かりつけの病院には怖くて聞く事ができません。

どうか、説明をしていただければ、今後の参考になると思います。

Re:炎症性乳がんの初期診断について
上野  直人(海外在住) 2013/05/24
的確な診断が早期に行われるのが一番のぞましく。確定診断が現実に遅れる症例をたくさん知っています。

なぜか。奥様の症例では、なんとも言えないですが。
一般的に以下の理由があります。

1.乳腺炎と誤診される。赤く腫れた乳房は、感染と診断されやすいです。初期の診断としては、的確かもしれませんが、抗生剤が効かない場合、炎症性乳がんを除外診断する必要があります。
2.専門医の知識不足
3.一般医の知識不足
4.しこりがないと乳がんでないという誤解。
5.赤くはれている、皮膚を生検する必要がある場合もある認識が専門医にないひともいる現実。

いろいろと考えられます。

Re:炎症性乳がんの初期診断について
HN(神奈川県) 2013/05/26
上野先生 コメント大変ありがとうございます。

いろいろな理由から、初期の診断が遅くなってしまう現実をご記入いただき、ありがとうございます。
これらは、どうにもならない事なのでしょうか?
それとも、改善されていくことなのでしょうか?
アメリカと日本では違うのでしょうか?

ただ、結果として 幼い子供たちにとって唯一無二の母であり、私の生きがい(心の支え)である妻の命が短期のうちに失われてしまう事になってしまいそうです。

妻の気持ちを思うと無念でなりません。

Re:炎症性乳がんの初期診断について
直人(海外在住) 2013/05/26
大変おつらいですね。

米国でも大きな問題です。つまり、炎症性乳がんと闘う必要があります。
炎症性乳がんの患者会,あるいは、情報サイトがとても役に立っています。そういう意味では、日本で炎症性乳がんの患者会が必要だと思います。

Morgan Welch Inflammatory Breast Cancer Research Program and Clinicの情報サイトを掲載させて頂きます。


Web: Page:
http://www.mdanderson.org/IBCProgram
FaceBook Page:
http://www.facebook.com/NoMoreCancer
http://www.facebook.com/InflammatoryBreastCancer
Twitter Page:
http://twitter.com/InflammatoryBCa

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