掲示板「チームオンコロジー」

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がんと性生活 について
高橋 都(東京都) 2008/01/16
東大・医・老年社会科学の高橋都と申します。内科医で、性生活も含めたsurvivorshipの仕事・研究をしております。

がんと性生活の特集、ありがとうございました。
編集部注釈として、Sexuality & Cancer の邦訳(私と友人が翻訳)は絶版と出ておりますが、2007年に新装版が春秋社から出ております。付録部分の国内の支援窓口の情報を一新しました。ぜひご利用いただければ幸いです。

骨盤領域の放射線療法後の膣萎縮や癒着防止を目的とした腟拡張器は、国内では日本性科学会が医療者を通じて販売しています。あくまで「萎縮や癒着の防止」が目的で、すっかり癒着してしまった膣を拡げることはできません。国内では、手術あとの利用としては、性同一性障害の方に向けた性別適合手術(いわゆる性転換手術)で造膣術を受けたとき、癒着防止に使われていますが、なぜか婦人科がんにはほとんど使用されていません。

性生活も含め、サバイバーシップについて、こういう掲示板での情報交換は、とても貴重だと思います。これからも読ませてください。寒さのきびしいおり、みなさま御自愛を・・・。



   
Re:がんと性生活 について
高橋 都(東京都) 2008/01/16
高橋@自己レス です。
日経BPのがんナビの「がんと性生活」特集を読み、そこにこの掲示板へのリンクが貼ってあったので、日経BP内の掲示板と思いこんでおりました。すみません、MDACCの上野先生たちが立ち上げられたものだったのですね。失礼いたしました!
これから、こちらの掲示板にもちょこちょこ立ち寄らせていただきます。
Re:がんと性生活 について
小板橋(東京都) 2008/01/17
日経BP社でがんナビを担当させていただいております。小板橋と申します。

高橋先生、ご指摘ありがとうございました。急きょ、サイトも訂正させてたいだきました。

今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
Re:がんと性生活 について
上野 直人(海外在住) 2008/01/19
高橋先生、sexualityはとても重要ですね。とくにsurvivor medicineを今後どのように広げるかが、日本の癌医療で重要です。

sexuality (both men and female)
postmenopausal related issue
fatigue
osteoporosis
heart disease
endocrine issues
secondary cancer
cognitive function
general health maintenance

色々対処するもが多いですね。皆さんは、ちゃんと日々の診療にこれらの問題を対処されていますか。患者が言うのでなく、私たち医療従事者がこれらの問題をモニターする必要があります。癌の治療は単に癌をなくすことあるいはコントロールすることではありません。

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