掲示板「チームオンコロジー」

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治療とその選択
乳がんステージⅢc今後の治療と予後について
くろねこ(愛知県) 2019/04/25
はじめまして、よろしくお願いします。

浸潤性乳管癌
左乳房全摘(再建なし)腋窩リンパ節郭清
ER:50%弱が陽性(Jスコア3a)
PgR:陰性(Jスコア0)
HER2:陰性
ki-67:極めて高く80%以上と考える

術後の病理所見には
41×13mm,f,ly1,v1
グレード3,リンパ節:pN3a(腋窩10/17)
異型の強い細胞が乳腺外脂肪組織にまで浸潤しており、脈管侵襲が高度、郭清したリンパ節には多数の転移を認める、とあります。

術後治療として、ddEC→wPTX、その後に放射線(25回、5週)を予定しています。

私は患者本人なのですが、正直これだけの予後不良因子が揃っていると、今後の治療に対してどのようにモチベーションを維持すれば良いのか、悩んでいます。
治療による副作用は避けられない部分があると思いますが、希望が持てるのであれば、頑張ろうという気持ちも湧いてくると思うのですが。

術後の治療を行っていくにあたって、効果が出ているかどうかという指標はあるのでしょうか?数字や目に見える形で効果が分かるものですか?

単に再発率を下げるというふわっとした理由付けだけでは、乗り越えられる気がしません。
かといって、何も治療しなければ、近い将来に再発、転移‥というのは目に見えていますし。
20年も前の事ですが、祖父が大腸癌で、様々な治療を受けた末、苦しみの中で亡くなった記憶が、イメージとして頭に張り付いているせいかもしれません。

主治医の先生は、淡々と今できる最善の治療をコーディネートして下さいますが、予後について尋ねるのは、水を差すようで話せずにいます。
ご意見など、聞かせていただけると幸いです。

Re:乳がんステージⅢc今後の治療と予後について
Ozaki(東京都) 2019/04/29
くろねこ様、投稿有難うございます。初めまして、腫瘍内科医Oと申します。
乳がん術後、再発の可能性についてとても不安な状況と拝察致します。
ご質問の内容について、一般的なコメントをさせていただきます。

術後の治療を行っていくにあたって、効果が出ているかどうかという指標はあるので
しょうか?数字や目に見える形で効果が分かるものですか?
単に再発率が下がる、というふわっとした理由付けだけでは、乗り越えられる気がし
ません。
 → 残念ながら、術後は体に目に見える腫瘍は存在しない状況なので、効果があるかどうかを直接目で見ることはできません。
これまでの膨大なデータの情報から、術後化学療法による再発リスクの低減効果を推測することはできますが、あくまで統計的なものです。
また術後化学療法を行っても再発の可能性を0にすることは残念ながらできません。
ですが、再発率を下げることができる、というのは術後化学療法を行う十分な理由になります。
くろねこ様にとっては将来再発してしまうかどうかは今の時点では不確かですが、今後の治療はその確率を下げることにつながると考えます。
術後化学療法の有無でどの程度その確率が変わるのか、そして化学療法の負担はそれに見合うものなのか、主治医の先生とよく相談していただくのが良いと思います。
主治医の先生に不明な点を質問するのは気が引けるお気持ちはよく理解できますが、くろねこ様が納得されていない状況で治療が進むのは、主治医の先生としても本意ではないはずです。ぜひ不明な点はご質問されてはいかがでしょうか。
くろねこ様がより納得のいく治療法でより良い経過になることをお祈りしております。
Re:乳がんステージⅢc今後の治療と予後について
くろねこ(愛知県) 2019/12/17
ozaki様

コメントを頂いてから、随分と期間が空いてしまい、申し訳ありませんでした。くろねこです。

術後化学療法、放射線治療を経て、ホルモン治療を継続中でしたが、残念ながら12月初め、肝臓と皮膚に転移が見つかりました。
4月に乳房切除術(全摘)、9月に放射線照射を終えたばかりでした。
脳転移の可能性も否定できず、現在MRIの読影結果待ちです。

既に肝臓の半分以上が癌化・腫大しており、このまま進行を止める手立てが見つからなければ、脳転移の有無に関わらず、余命は数ヶ月だそうです。

この掲示板でご意見を頂き、初期治療の段階から、自分の治療に対する考え方、治療と日常生活のバランス、副作用で不安に思っている事、よくよく主治医と話し合って、治療を進めてきました。

結果だけみれば、術後きわめて早期に複数転移という、残念な展開になりましたが、全て納得した上で治療に望んできましたので、その点での後悔はありません。

今後は積極的な治療を終了して、緩和的な療養に専念する選択肢も提示されました。
しかし、猛スピードで増殖しつづける癌に、いいように振り回されっぱなしの人生は、正直悔しいです。
最後の一手として分子標的薬(アバスチン)の投与を試す決心をしました。
命が尽きるのをただ待つより、諦めずに戦った先に、小さくなった癌を一度は見てみたいと思ったからです。

最後まで諦めず、自分らしく生きる勇気を持ち続けたいです。
この度はお世話になりました。
まだまだ頑張ります。
Re:乳がんステージⅢc今後の治療と予後について
ワタナベ(群馬県) 2020/03/09
くろねこさん、こんばんわ。
頑張っておられますね。

私の姉と闘病も病気もとても似ていると思い返信しました。

少しでも癌が小さくなるのを見てみたい

ホントにそう思います!

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