掲示板「チームオンコロジー」

Bulletin board

治療とその選択
アロマターゼ阻害薬からタモキシフェンに戻る
Smom(海外在住) 2020/03/04
乳がん手術、化学療法、放射線治療後、タモキシフェンを10か月ほど服用し、その後、レトロゾールなどを服用しました。アロマターゼ阻害薬はどれも副作用がきつくて我慢できずに4か月後にタモキシフェンに戻りました。タモキシフェン服用時はおりものの増加や下腹部の不快感など子宮への影響が心配で、また3か月後にレトロゾールに戻り、今4カ月が経過したところです。また関節痛などが我慢の限界を超えてきたので、タモキシフェンに戻りたいのですが、そのままずっとタモキシフェンを服用し続けるのは子宮への影響が不安です。主治医はそろそろどちらか一方を最終選択してそれをずっと続けたほうがよいと言っています。あと7、8年、どちらか一方をずっと服用するなら、QoLを考えた場合はタモキシフェンのほうがましです。効果ならアロマターゼ阻害薬だと聞いています。

質問1:アロマターゼ阻害薬を副作用のために諦め、その後にタモキシフェンを長期服用するのは普通ですか?一般的にはタモキシフェンからアロマターゼ阻害薬へ移行するのが普通で、その後タモキシフェンに戻らないものと聞いています。戻っても大丈夫でしょうか?

質問2:レトロゾールとタモキシフェンを半年ごとに取り換えるのはよくないのでしょうか?主治医は「続けることに意義がある」的なことを言っていました。そのほうが、蓄積されて効果があがるとか。レトロゾールとタモキシフェンを半年ごとに取り換えるより、タモキシフェンをずっと服用し続けるほうが効果があるのでしょうか?

長文、失礼いたしました。ご指導いただけましたら幸いです。

   
Re:アロマターゼ阻害薬からタモキシフェンに戻る
S(鳥取県) 2020/03/05
ご相談いただきありがとうございます。
鳥取で腫瘍内科をしているSと申します。ご専門の先生からアドバイスを頂きました。

1.アロマターゼ阻害薬の副作用(関節痛は辛いですよね)のため、タモキシフェンに変更になる方は実際におられます。そこから戻ったらどうなるのかは、科学的根拠が希薄という理由でよく解らないとしか申し上げようがないです。もちろん内服できたらアロマターゼ阻害薬をお勧めしたいところですので、内服できそうなら頑張ってみたいというお気持ちもわかります。ただ、お話を伺う限りではタモキシフェンにして継続されるのでいいのではないかと思います。

2.上記の通りです。アロマターゼ阻害薬の累積投与が約5年になるとも考えられますが、はっきりとお答えする根拠を存じ上げません。

長い治療ですので、担当の先生とよく相談しながら二人三脚で進むより他ありません。不安や辛さは、担当の先生だけでなく、看護師さん・薬剤師さん・心理士さんなど種々の職種の方にも相談してみてください。Smomさまの治療が納得のいくものになることを願っています。

記事内容を変更することはできません。記述を修正したい場合はコメント欄を使って補足・訂正を行ってください。