掲示板「チームオンコロジー」

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治療とその選択
異時性両側乳がんの化学療法
そら(埼玉県) 2023/05/20
お忙しい所恐れ入りますが、気になる事があり質問させて頂ければと思います。

よろしくお願い致します。

2011年右側乳がんの際、化学療法としてcefとパクリタキセル、ハーセプチンを使用しました。

今回、2023年2月に左側乳がんで全摘をし、その後化学療法が始まりました。

左側 全摘
腫瘍の大きさ  1.6センチ
脈管侵略なし
波及度 エフ
センチネルリンパ節 転移なし(術前のエコー検査で腋窩に4ミリの丸いものが写っており経過観察中)HER2 3+
グレードII
ホルモン陽性

今回の化学療法は、パクリタキセルを3ヶ月、ハーセプチンとパージェタを1年間の予定です。

そこで質問させて頂きたいのですが、今回2回目でアンスラサイクリンを使用する事が出来ないのですが、これに代わり何かプラスで治療出来る事はないでしょうか。

再発しない為最大限の治療をしたいと考えております。

また、術前の腋窩のエコー検査での4ミリのものは、センチネルリンパ節で陰性であれば気にしなくて良いものなのでしょうか。

お忙しい所申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願い致します。

Re:異時性両側乳がんの化学療法
JTOP掲示板担当(東京都) 2023/05/28
そらさん、この度はご投稿いただき、どうもありがとうございます。
右乳癌の治療の際にCEFを何コース施行されたが分からないのですが、アンスラサイクリン系は心毒性の観点から生涯に使用できる累積投与量が決まっていますので、状況に応じて使用することを控えることがあります。ただ、今回の左乳癌の病理結果の内容からはアンスラサイクリンを省略しても良いような内容と考えます。HER2陽性乳癌で3cm以下、リンパ節転移のない患者さんで、アンスラサイクリンを省略しても非常に良好な成績だったという大規模臨床試験の結果があります。ですので、リスク(心毒性などの副作用)とベネフィット(再発予防効果)の点からも今予定されている治療でも十分ではないかと思われます。再度主治医の先生と納得できるまでご相談されるのも良いかもしれません。後は、ホルモン受容体陽性のようですので、今後控えるホルモン治療も再発しないための最大限の治療という意味では大事な治療かと思います。
また、術前のエコーで指摘された4mmの丸いものについてはリンパ節なのか分からないですが、大きさ等から経過観察でよろしいのではないかと思います。
今後も術後の治療が続くと思いますので、どうか体調に気を付けてお過ごしください。御返事が少しでもそらさんのお役に立てれば幸いです。

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