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肝細胞癌の治療について
まゆ(東京都) 2018/07/04
父の件で質問させてください。(77歳)

昨年より肝硬変NASHと診断され、
昨年7月に0.5~10mm程度の肝細胞がんが見つかり、
年齢と肝機能の状態から切除は無理、ラジオ波焼灼術で治療とのことで、セカンドオピニオンを受けましたが同じご判断でしたので、
10月にラジオ波焼灼術、今年3月に再発、4月3日に2度目のラジオ波。
一昨日の3ヶ月ごとのCT検査で再発。
しかし、今回はできている場所が血管内のためラジオ波焼灼術はできない。
肝機能数値も良くないので、動脈塞栓術も今の状態ではできない。
ビタミンk(グラケーカプセル15mg)で様子見ましょうと言われました。

家族的には今のところは普通に元気に生活を送っていて体力もあるので、今できる治療法をして欲しいと探していてこちらのサイトに辿りつきました。
できたら動脈塞栓術を受けたいと思います。
その他にも、陽子線や何かできる治療法があれば見解をお教え下さい。(免疫細胞療法やワクチン治療等も含めて)

現時点で先生のご意見を頂戴したく
何卒宜しくお願い申し上げます。

※数値 (昼食せずに午後の血液検査)
1ヶ月前の検査結果と比較
■総ビリルビンが2.8 → 今回4.0
(多少体質生黄疸もあり通常少し高め)
■AST 47 → 51
■ALT 16 → 21
■ALP 294 → 349
■γ-GT 31 → 37
■アルブミン2.6 → 2.8 
■アンモニア128 (前回データなし)
□AFP 221.7 → 4313.0
□L3分画 86.7 → 92.3
□PIVKA-Ⅱ 40 → 9

※肝硬変は非代償期
下腿の浮腫あり、腹水はなし (水分制限1~1.5ℓ/日)
肝性脳症は、術後少しでましたが今は特になし。
朝も起きて、睡眠時間も安定。
食事量は多少減ったものの食欲はあり。
疲れやすい、怠さはある程度で日常は歩いて休みながら普通の生活を送っています。

   
Re:肝細胞癌の治療について
S(神奈川県) 2018/07/08
まゆ様

医師の S と申します。

この度はご投稿を有難うございました。お父様の病状についきまして教えてくださり有難うございます。ご家族として親身にお父様を支えていらっしゃるお姿を想像いたします。
時系列に沿って具体的に教えてくださり有難うございました。最初の治療方針を考える際にはセカンドオピニオンも利用なされたのですね。現在の状況としてお父様に動脈塞栓術を受けてもらいたいというご希望があるとのことも読ませていただきました。

まず、明確に治療のご希望を主治医にお伝えされるのがよろしいかと思います。その上で、かかりつけの施設でその実施が難しいということであれば、「なぜ動脈塞栓術の実施が難しいと考えているのか」「他の施設で動脈塞栓術を受けられる可能性があるか」という点も含めて尋ねてみてはいかがでしょうか。主治医に直接伝えるのがなかなか難しいこともあるかと思います。その場合は外来の看護師さんなどを通じて思いを伝えていただくのもよいと思います。

セカンドオピニオンは最初の治療方針決定の際にご利用されたとのことですが、(治療開始前ではなく) 現時点でのお父様の状況として今後どうしていくのがよいかという意味で再度セカンドオピニオンをご利用されてもよいと思います。またご投稿の中にあります動脈塞栓術以外の治療につきましても、主治医 (利用される場合はセカンドオピニオンの担当医) にその可能性も併せて尋ねられてみてはいかがでしょうか。一般論として安全で有効であることが確認された治療が選択されると考えます。また、臨床試験 (治験も含む) という有効性と安全性を検討していく治療に参加する可能性も含めながら主治医にお尋ねになられてもよいかもしれません。

まゆ様のお父様、まゆ様が納得して治療を受けられますことを願っております。また何かございましたらご投稿くださいませ。

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