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治療とその選択
肺腺癌Ⅳ(骨転移)タグリッソ服用について
ikumi(埼玉県) 2020/11/14
初めての投稿です。よろしくお願いします。
肺ガンⅣ期が確定し、昨年7月からタグリッソ80mgの服用が始まり、昨年11月に肺にモヤモヤが少し出て、主治医は間質性肺炎?とは言えないが念のため40mgに変えようということになって、今に至っています。(その時はkl-6が1000近くまで上昇しましたが、現在は500台に戻っています)今は副作用もなく、大腿骨への骨転移も一回の放射線治療でほとんど痛みもなくなって、ゆっくりと歩けるまでに回復していますし、全身のQOLも極めて良好と言われていますが、CEAが今年の2月を底にして、少しずつ上昇しています。

主治医に40mgと80mgの違いを質問したところ、効果に変わりない(80mgは、元来白人男性用に開発されたので、東洋人女性の私は40mgでいい)と言われました。
素朴な疑問なのですが、もしそうでしたら最初から40mgでいいと思いますが。間質性肺炎の疑いがあると言われたときは、大変なショックを受けましたので、副作用への心配はとてもありますが、一方ではCEAの上昇も気になりますので、40mgと80mgの効果と副作用のリスクとの兼ね合いを教えていただければ幸いです。

主治医にはいろいろ質問はしているのですが、はかばかしい答えをいただけなくて、こちらに質問してみようと思いました。
お忙しいところ大変恐縮ですが、よろしくお願いします。



   
Re:肺腺癌Ⅳ(骨転移)タグリッソ服用について
S(神奈川県) 2020/11/18
この度はご投稿を有難うございました。医師のSと申します。経過とタグリッソの件を教えてくださり有難うございました。

昨年の11月に肺にモヤモヤが少し出て、その後にタグリッソを40mg に変更となったとのこと、40mgと80mgの効果と副作用のリスクとの兼ね合いをお知りになりたいということですね。

肺のモヤモヤの直後に内服の減量 (80mg→40mg) があり、ほぼ同じタイミングで起こったようにお見受けしますが、両者を別のことと分けてかかりつけ医療機関(主治医・外来看護師)にお尋ねされてはいかがでしょうか。

つまり、

●肺のモヤモヤについて; 間質性肺炎については大きく以下の3通りの状況があり得ると思います。
-- 1. 間質性肺炎は発生していない (過去にもなかった)。
-- 2. 間質性肺炎が発生している (過去にあった)。それはタグリッソと関連があるものか。
-- 3. 間質性肺炎が発生しているか、発生していないかはっきりとせず慎重に経過をみている状況、あるいは間質性肺炎に画像所見よく似た別の病気の可能性も考えている状況。

1.,2. の場合、その根拠となる検査データ(あるいはikumi様ご自身の症状)はどれになるのか、また、1-3. のいずれに関しても、それを受けて今後の治療方針・検査フォローアップはどうなっていくのかをお尋ねになるとよろしいかと思います。

●タグリッソの減量 (80mg→40mg) について
--1. 減量をするきっかけとなった出来事はなにか。副作用が出たからなのか (だとしたらどんな副作用が出たのか)。
--2. 上記の出来事を経験した状況下で減量すれば継続が可能なのか。また、40mgに減量したことで上記の出来事 (問題) が改善したのか。
--3. タグリッソを80㎎に戻すことによるメリットと心配 (危険性) は具体的に何か。

以上の項目に関して、まずは何が起こっているのかを主治医らと共にご確認いただき、その上で治療に臨まれるのがよろしいのではないかと存じます。

掲示板には限界があり、十分なお答えにならないことをお詫び申し上げます。さらに具体的な治療内容のご相談につきましては、セカンドオピニオンをご利用くださり、かかりつけ医療機関以外の意見をお尋ねになることをお勧め申し上げます。

ikumi様の経過をお祈りしております。
Re:肺腺癌Ⅳ(骨転移)タグリッソ服用について
ikumi(埼玉県) 2020/11/22
S先生 さま

 早速のご回答をありがとうございます。いろいろ考えさせられた点が多々ありました。とても丁寧にご回答いただきまして、感謝申し上げます。

 肺のモヤモヤについてですが、ご回答のなかの3、の状態(経過観察)だと思います。ただ、現在は肺のモヤモヤも全く消え、KL6も500台に戻っていますので、現状はどうなのか、主治医に聞いてみたいと思います。

 また、タグリッソの減薬につきましても、ご指摘いただいた項目にそって主治医の相談するつもりです。また何かありましたら投稿いたしますので、今後ともよろしくお願いいたします。

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