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MD Anderson Cancer Center Committee Members

Interview

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Dr.Francisco J.Esteva

腫瘍内科医
准教授
乳がんセンター

Issued Apr.2007

腫瘍内科医としてのわたし

スペインで生まれ育った私は、University of Zaragozaの医学部を卒業後渡米し、内科のレジデントを3年間ニュージャージーで、そしてさらに腫瘍内科のフェローシップをワシントンDCにあるGeorgetown Universityにて3年間受けました。

専門内科医と専門腫瘍内科医の資格を取得した後、M.D.アンダーソンがんセンターの乳がんセンターで働き始めました。M.D.アンダーソンでの仕事の面白いところは、従業員全員ががん撲滅という一つのミッションのために働いていることです。ここが他の病院との違いでもあります。

M.D.アンダーソンがんセンターには基礎研究分野と臨床研究分野があり、それを繋ぐことに力を入れています。アメリカの中でも、それに力を注いでいる病院は数少なく、患者さんのためにできることがたくさんあると思います。

現場では

Dr.Francisco J.Esteva乳がんに関する新しい治療法を探すことに興味を持っています。生物学的治療法、アポトーシスを誘導するモノクローナル、低分子を使うなど、今ある抗がん剤治療よりも、より腫瘍だけを攻撃しやすく、しかもそれによって副作用を少なくする全身療法に興味があります。

もう一つの興味ある分野として、腫瘍マーカーと腫瘍に対する遺伝子発現があります。腫瘍と遺伝子との関係をすべて解き明かすことができれば、より個人個人に適した抗がん剤治療の方法を見いだすことができると考えています。

今自分が取り組みたいことと取り組むために使うことのできる時間とが比例せず、常に時間が足りない状態にいます。その点だけが最もストレスを感じる部分だと思います。

最近の論文

  1. Esteva FJ, Cheli CD, Fritsche H, Fornier M, Slamon D, Thiel RP, Luftner D, Ghani F. Clinical utility of serum HER2/neu in monitoring and prediction of progression-free survival in metastatic breast cancer patients treated with transtuzumab-based therapies. Breast Cancer Res 7(4):436-43, 2005.
  2. 他、腫瘍マーカーに焦点を当てた論文も出ています。

Personal Data

  • 1964年1月16日 スペイン生まれ、スペイン育ち
  • 息子と家族3人で、毎年夏休みを利用してスペインへ帰ることが、ひとつの楽しみです。
    日本では、優しくて礼儀正しい多くの日本人に出会ったことが驚きで、多くの友人ができました。スペインの文化はアメリカ寄りで大きな違いはありませんが、日本の文化とは大きく違い、美しいお寺や庭を見ることは日本での楽しみのひとつです。特に京都の金閣寺は素晴らしかったです。